本記事はRazer様より製品提供を受けて作成していますが、内容はあくまで実際に使用した正直レビューです。
今回レビューするのは、Razerの最新ゲーミングキーボード
「Razer Huntsman V3 Pro Tenkeyless 8KHz」です。
本製品は、Razer第2世代アナログオプティカルスイッチやラピッドトリガー、
最大8,000Hzのハイパーポーリングレートなど、
入力精度と反応速度を極限まで突き詰めた、まさに競技志向のハイエンドモデルとなっています。
本記事では、実際にAPEXを中心としたFPSプレイで使用しながら、操作感・反応速度・カスタマイズ性などをじっくり検証しました。
- 「本当にゲームプレイは変わるのか?」
- 「競技勢以外にも価値はあるのか?」
そんな疑問を持っている方に向けて、
スペックだけでは分からないリアルな使用感を詳しく紹介していきます。
YouTubeでもレビューしています↓↓↓

スペック
価格は税込み
Huntsman V3 Pro 8KHz は、Huntsman V3 Pro をベースに、「入力の滑らかさ」と「反応精度」をさらに高めた後継的な新モデルとして、2025年11月に登場しました。
スイッチには 第2世代 Razer アナログオプティカルスイッチを採用。
0.1~4.0mm のアクチュエーション可変に対応し、ラピッドトリガーを活かした高速かつ繊細な入力が可能です。
競技FPSを意識した設計で、キャラコンや細かな入力操作を重視するプレイヤーに向いています。
ポーリングレートは最大 8,000Hz に対応。入力の反映が非常に安定しており、 A/D ストレイフや細かな切り返し操作でも、入力遅延やブレを感じにくいのが特徴です。
ラインアップは、テンキー付きのフルサイズモデルと、よりコンパクトなテンキーレス(Razer Huntsman V3 Pro Tenkeyless 8KHz)の2種類。
どちらも日本語配列とUS配列を選べるので、普段使っている配列に合わせて選択できます。
出典:Razer公式サイト「Huntsman V3 Pro TKL 8KHz」
カラーは、フルサイズがブラックのみ。
テンキーレスはブラック/ホワイト/Esports Green Edition (Razer公式サイトのみで販売)の3色展開となっており、
デスク環境や好みに合わせて選びやすいのも嬉しいポイントです。
個人的には、FPS用途ならマウススペースを広く取れるテンキーレスが相性よく感じますし、ホワイトやeスポーツグリーンのようなアクセントカラーが用意されているのも、Razerらしいこだわりだと感じました。
接続は有線(USB-C)専用で、低遅延と安定性を重視した構成となっています。
キーキャップには耐久性の高い ダブルショットPBT を採用し、天板は アルミニウムトッププレート仕様。
さらにオンボードコントロールにも対応しており、ソフトウェアを使わずに基本的な設定変更が行える点も特徴です。
付属品

Huntsman V3 Pro TKL 8KHzの付属品は以下のとおり。
- USB-C to USB-Aケーブル
- パームレスト
- 取扱い説明書
- オンボード調整ガイド
- ステッカー
USB-C to USB-A ケーブルの長さは約2メートルで、デスク下配線やモニターアーム使用時でも余裕があります。
付属のオンボード調整ガイドは、オンボード操作でアクチュエーションやラピッドトリガーなどを調整するための説明書です。
表記はすべて英語ですが、図解がしっかりしているため、実際に操作しながらでも直感的に理解できました。
細かい内容を確認したい場合は、スマホの翻訳機能を使うとスムーズです。
デザイン

Huntsman V3 Pro TKL 8KHz は、ひと目で高級キーボードと分かる、落ち着いたデザインに仕上がっています。


本体サイズは約363(幅)×139(奥行き)×38(高さ)mm。

重量は実測で733gでした。

オンボードでアクチュエーションポイントなどを調整する際に使用するLEDインジケーター部です。

天面にはダイヤルを備えており、機能性とデザイン性を両立したアクセントになっています。

トッププレートには艶消しの5052アルミ合金を採用。
光を抑えた落ち着いた表情ながら、トップグレードモデルらしい上質感がしっかりと伝わってきます。

ボトムケースはABS樹脂製。
滑り止めは5か所配置されており、ホールド感もしっかりです。
強めに入力してもキーボードがたわむことはなく、全体として剛性の高さがしっかり感じられます。
見た目だけでなく、操作時の安定感にも直結するポイントです。

WASDキーを中心に使っても、印字が劣化しにくい
キーキャップはダブルショットPBT製で、光沢が出にくく指紋も目立ちにくい質感。
汗をかきやすい環境でもベタつきにくく、長時間プレイでも快適な触り心地が保たれます。

付属のリストレストは磁気固定式でずれない工夫がしてあります。

拭き取りやすく掃除もしやすい
表皮は合成皮革で、サラッとした肌触りが心地いい印象です。

手首に負担がかかりにくく長時間のゲームも快適
クッション性は柔らかいタイプではなく、適度な硬さで手首をしっかり支えてくれるため、長時間の使用でも安定感があります。
全体を通して、見た目の高級感・剛性・長時間使用時の快適性がバランスよくまとめられたデザインだと感じました。
APEXでの使用感
Huntsman V3 Pro TKL 8KHzをAPEXで実際に使ってみて、まず感じたのは、入力の軽さと反応の速さが、一般的なメカニカルスイッチとは明らかに違うという点でした。

潤滑済みスタビライザーで安定感は◎
スタビライザーに潤滑処理が施され、打鍵時の安定感が高く、さらにアクチュエーションポイントを浅めに設定すれば、キーを押した瞬間の反応がすこぶる速いです。
特に印象に残っているのが、遮蔽物に隠れた状態から一瞬だけ体を出して撃ち、すぐに戻る「ピーク」の動作や、左右入力の切り返しです。
キーから指を少し離しただけで入力がスッと切れるため、止まりたい瞬間にピタッと止まれる感覚があり、キャラの挙動を細かくコントロールしやすく感じました。
近距離ファイトでも、移動しながら撃ち、撃ち終わった瞬間に止まる動作が感覚的に行えます。
無駄な移動入力によるエイムのブレが出にくく、結果として操作そのものに意識を取られる時間が減り、撃ち合いに集中できる余裕が生まれる印象です。
従来のスイッチ
ラピッドトリガーモード
出典:Razer公式サイト「Rapid Trigger Mode」
ラピッドトリガーを有効にすると、このキーボードの強みがよりはっきりと感じられます。
キーの上下動きに対して即座に入力がON/OFFされるため、従来のようにリセット位置まで戻す必要がなく、移動から停止までを最短距離で制御できます。
ステップやストッピングといった細かい操作も直感的に行えるようになり、入力の遅れや余計な動きを意識する場面が大きく減りました。
出典:Razer公式サイト「Huntsman V3 Pro TKL 8KHz」
なお、同じラピッドトリガー対応キーボードでも、磁気式スイッチを採用したモデルとは操作感の方向性が少し異なります。
磁気式がストローク全体を使った滑らかな連続入力を得意とするのに対し、Huntsman V3 Proの光学式ラピッドトリガーは、入力の切り替わりが非常に明確で、止めたい瞬間の「切れ」を作りやすい印象。
どちらが優れているというよりも、滑らかさを重視するか、ストッピングのキレを重視するかというプレイスタイルの違いで評価が分かれるポイントだと感じました。

ラピッドトリガーによる入力のキレをより強く感じられる機能として、スナップタップにも触れておきたいと思います。
スナップタップは、左右など相反する方向キーを素早く切り替えた際に、2つのキーが同時に押された状態になりにくく、最後に入力した方向を優先して反映する仕組み。
例えば、左に移動している最中にすぐ右方向へ切り返した場合でも、入力が迷わず切り替わり、意図した方向への操作が即座に反映されます。
この特性は、ラピッドトリガーと組み合わせることで、左右の切り返しや細かいステップ操作をより安定させてくれる印象です。
応答速度(8000Hz)

Razer Huntsman V3 Proは、8,000Hzのハイパーポーリングレートに対応しています。
これは1秒間に8,000回入力をPCへ送信している計算になり、理論上の入力遅延は約0.58msと、現行キーボードの中でもトップクラスの数値です。
しかしながら正直なところ、
1,000Hzと8,000Hzの違いを体感できるかどうかは、人や環境によりますが、キーボード側が入力の足を引っ張らず、 システム全体の反応速度を低下させない安心感があるのは、ハイエンドモデルとして大きな強みです。
打鍵音
打鍵音については、アルミ合金のトッププレートを採用しているため硬質な音質です。
実際に打鍵テストをしてみると、キーボード全体として音量はやや大きめで、静かな環境での使用や、静音性を最優先する人には正直向いていない印象があります。
むしろ、音の輪郭がはっきりしたクリアで抜けの良い打鍵音という印象です。
音響の強化のために、厚みのある防音フォームが搭載された恩恵もあるのかもしれませんね。
打鍵音を含めて「操作感」を楽しみたい人には、むしろ好まれるタイプだと思います。
カスタマイズ


Huntsman V3 Pro TKL 8KHz はオンボードコントロールに対応しており、ソフトウェアを使わなくても、
アクチュエーションポイント・ラピッドトリガー・Snap Tap の調整が可能です。
ちょっとした調整をしたいだけなのに、毎回ソフトを立ち上げる必要がないのは、想像以上に快適。
本体には、好みやゲームの種類に応じた 6種類のプリセットがあらかじめ用意されているため、初めて使う場合は、
まずこれらを試してみるだけでも十分に違いを体感できると思います。


さらに Razer Synapse アプリを使えば、キーごとにアクチュエーションポイントやラピッドトリガーを個別に設定することも可能。
自分のプレイスタイルに合わせて、より細かなカスタマイズが行えます。
メディア操作

メディア操作まわりは、派手さこそありませんが、使ってみると満足度が高い実用的なポイント。

割り当て可能なマクロボタンは、Razer Synapseで設定することで、自分好みの操作割り当てが可能です。

本体右上にはメディアダイヤルを搭載。
回したときにはしっかりとしたノッチ感があり、音量調整も直感的に行えます。
また、ダイヤルはサイズが大きく、キーボード本体の右側から少し張り出す形になっているため、指を自然に当てて回しやすいのも好印象でした。
また、ダイヤルを押し込むことでミュートのオン・オフが可能。
ゲーム中や作業中に「とりあえず音を切りたい」という場面で、サッと操作できるのは便利です。
| 操作 | ボタンを押す回数 |
|---|---|
| 再生・一時停止 | 1回押し |
| 次のトラック | 2回押し |
| 前のトラック | 3回押し |
ダイヤルの横にはマルチファンクションメディアボタンも配置されており、再生・停止、曲送りといった操作もキーボード上で完結。
細かい部分ですが、日常使いでの快適さを確実に底上げしてくれる機能だと感じました。
ライティング

派手さを主張するライティングではなく、あくまで控えめな印象
ライティングとデザインは、いかにも光らせるタイプというより、高パフォーマンス志向を感じさせる落ち着いた仕上がりです。
光はキー全体に均等に拡散されますが、反射の仕方は派手すぎず、主張しすぎない印象があります。
そのため、ライティングを全面に押し出したゲーミングキーボードというより、性能を最優先にし、照明はあくまでサブ要素といった立ち位置。
とはいえ、全体の質感や雰囲気は高級感があり、トッププレートのアルミの質感とも相まって、デスクに置いたときの存在感も上品。

もちろん、他のRazer製品とライティングを同期させることもできるので、環境を揃えれば、ライティングそのものを楽しむことも可能です。
気になった点
正直に言うと、
Huntsman V3 Pro TKL 8KHz は、
どんな人にも無条件でおすすめできるキーボードではありません。
36,980円からという価格は決して手頃ではないし、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントも、 その仕組みを理解してこそ活きる部分だと感じました。
「とりあえずゲームができればOK」という人にとっては、この性能は絶対に必要なものではないとも思います。
逆に、FPSをとことん極めたい人には、ドンピシャに刺さるモデルです。
まとめ
Razer Huntsman V3 Pro Tenkeyless 8KHzは、完全に「本格派向け」のゲーミングキーボードです。
価格は36,980円(税込)と、決して安くはありません。
むしろ、キーボードとして見ればかなりの高価格帯。
ただ、そのぶん中途半端な部分はなく、今、購入できるキーボードの中でも最も高度な部類に入る一台だと感じました。
第2世代アナログスイッチ、ラピッドトリガー、8000Hzポーリングレート、そしてオンボードで完結する細かなカスタマイズ性。
これらをまとめて見ると、Razerが本気で「勝つための入力デバイス」を具現化したモデルだというのが伝わってきます。
「コスパがいいからおすすめ」というタイプではありません。
性能、反応速度、操作感に妥協したくない人向け。
Razer最先端のキーボードを選ぶなら、これ。
そう言い切れる立ち位置の製品です。










