Bluetoothスピーカーって、安いモデルもいっぱいあるけど──
Anker Soundcore3は、いわゆる“激安コスパ機”じゃない。
だけど実際に使ってみて思ったのは、これは音のバランスが絶妙な“優等生タイプ”だということ。
Ankerの専用アプリ「Soundcore」に対応していて、
イコライザー(EQ)やBASS UP機能で自分好みにできるのが嬉しいポイント。
「派手さはないけど、そつなくこなす優秀な弟」──そんな印象を受けた、安定感抜群のBluetoothスピーカーです。
私は毎日お風呂で、夏はプールでも大活躍中。
防水性能も備えているので、季節問わずいろんなシーンで安心して使えます。
動画でも詳しくレビューしています!↓↓↓
Soundcore3の基本スペックまとめ【価格・機能早見表】
モデル | ![]() Anker Soundcore3 |
サイズ | 約174 x 57 x 59mm |
重さ | 約500g |
オーディオ出力 | 16W (8W × 2) |
防塵・防水規格 | IPX7※ |
通信規格 | Bluetooth 5 |
連続再生可能時間 | 最大24時間 |
充電時間 | 4時間 |
カラー | ブラック ネイビー レッド グレー |
価格 | 6,990円 (税込み) |
※一時的 (30分) に一定水深 (1m) の条件に水没しても内部に浸水しないと定義されています。
Soundcore3のサイズは約174 × 57 × 59mm、重さは約500gと、500mlペットボトルとほぼ同じ。手軽に持ち運べるサイズ感です。
オーディオ出力は16Wで、パワフルな低音に加え、チタン素材を採用したドライバーによって高音のクリアさも際立ちます。
1万円以下のBluetooth防水スピーカーの中でも、音質にしっかりこだわったモデルと感じました。
連続再生時間は最大24時間。
10W以上の充電器を使用すれば、フル充電にかかる時間は約4時間と効率的。
バッテリーの持ちが良いのも安心ポイントです。
価格は税込6,990円ですが、タイムセールやキャンペーン時には4,000円台で購入できることもあり、コストパフォーマンスは非常に高いと感じました。
デザイン

Soundcore3のデザインは、派手すぎず地味すぎず、『質実剛健』という言葉がぴったりの落ち着いた印象。
同価格帯のJBL Go4などがカラフルで遊び心のあるデザインなのに対し、Soundcore3はもう少し大人っぽく、シンプルでスタイリッシュな雰囲気です。

ブラック

ネイビー

レッド

グレー
カラーは、ブラック・ネイビー・レッド・グレーの4色。

落ち着いた色もあり、アウトドアはもちろん、キッチン・リビング・デスク上など、どんな場所にも自然と馴染んでくれます。
携帯性・持ち運びやすさ
500gでもスリムで持ちやすい|ペットボトル感覚の携帯性


Soundcore3のサイズは約174 x 57 x 59mm。

Soundcore3の本体重量は実測507gでペットボトル1本分ほどの重さはありますが、スリムで横長の形状。
手にしっかりフィットし、見た目以上に持ち運びやすいと感じました。

スピーカーグリル(メッシュ)部分以外は全体がゴム素材で覆われているため、手に持ったときも滑りにくく、汗や水で濡れていても安心感があります。
また、外装が硬質ではないぶん、うっかり床や家具にぶつけても傷をつけにくいのも◎。
アウトドアやキッチンなど、ラフに扱いやすいのは使っていて気がラクです。

さらに、Soundcore2にはなかったハンドストラップが付属。
これにより、バッグやリュックに吊るしたり、手首に引っかけて持ち運ぶなど、シーンに応じた柔軟な使い方が可能になっています。
このハンドストラップの追加は、「持ち運びにもっと便利にしてほしい」というユーザーの声に応えた改善点といえそうです。
操作性・端子部

操作ボタンは左からは電源ボタン・音量ダウンボタン・多機能ボタン・音量アップボタン・Bluetooth/PartyCastボタン。
ボタンはクリック感も適度で押し間違えもしにくいものです。

LEDインジゲーターは左が電源LEDとなっています。
赤色で点滅 | 低バッテリー |
赤色の点灯 | 充電中 |
白色の点灯 | 満充電 |
右側はBluetooth/PartyCastLEDインジゲーター
青色で点滅 | Bluetoothペアリング |
青色で点灯 | ペアリング完了 |
写真の感じで電源LEDが白色、Bluetooth/PartyCastLEDが青色に点灯すればOKです。

端子部はSoundCore2に搭載されていたAUX入力端子はなくなりました。
USB-Cポートが1個あるだけで非常にシンプルですね。
2台接続でのステレオ再生は非対応。Soundcore3の注意点

Soundcore3は、前モデルのSoundCore2に搭載されていたTWS(完全ワイヤレスステレオ機能)には非対応です。
その代わりに、Anker独自の『PartyCast機能』を搭載しています。
このPartyCastは、複数のSoundcore3から“同じ音”を同時に出力できる機能で、Soundcore3同士なら最大100台まで接続可能。
実際に100台そろえる機会はそうそうないかもしれませんが、パーティーやキャンプ、大人数のイベントなどで音量を稼ぎたいときに便利な機能です。

一方、SoundCore2はTWS(True Wireless Stereo)に対応しており、2台接続すれば左右でステレオ再生が可能。
映画や音楽で立体感ある音場を楽しみたい人にとっては、大きなメリットとなります。
つまり、これは「機能の良し悪し」ではなく、コンセプトの違い。
- 音の広がりや立体感を重視したい方 → Soundcore2を2台
- 1台でしっかり音を鳴らしたい方 → Soundcore3を1台
というふうに、自分の使い方に合わせて選ぶのがおすすめです。
「私は1台で使えれば十分」という方にとっては、Soundcore3はとても満足度の高い選択になるはずです。
音質レビュー
低音はほどよくしっかり鳴る
低音の響きは、パワー感ではJBL GO4のほうが一歩リードしている印象ですが、Soundcore3はどちらかというと“そつなくこなす優等生”といった感じです。
AnkerのSoundcoreシリーズに搭載されている独自の低音強化技術『BASS UP(ベースアップ)』も効いており、サイズを考えると低音の響きは十分。
小さなボリューム時でも「もうちょっと低音が欲しいな…」というときにONにすれば、しっかりと低音を補ってくれます。

しかもこのBASS UPは、専用アプリ内でOFF/ONの切り替えが可能なので、シーンにあわせて柔軟に使えるのも嬉しいポイントです。
意外だったのが、低音はBASS UP頼りかと思いきや、BASS UPが使えないカスタムイコライザーで全周波数を0にしても、元気な低音を鳴らしてくれたこと。
このあたりは、スピーカー自体の素性のよさが効いているのかなと感じました。
思った以上の高音の繊細さ。シンバルの粒感がここまで出るとは…
高音はとてもスッキリしていて、クリアでシャープな印象。振動板にチタンを採用したチタンドライバーのおかげか、特にシンバルの粒立ちは秀逸です。
目を閉じてジャズを聴いてみると、ハイハットが空気の中にパリッと浮かび上がり、6,980円のスピーカーとは思えないほどのシャリ感が広がります。
高音の伸びは、正直びっくりしましたね。こんなに繊細に鳴るとは思っていませんでした。

さらに、Soundcoreアプリのイコライザーを使って、低音・高音を+6〜+8のいわゆる“ドンシャリ設定”にしてみると、この高音域の繊細さがさらに際立ちます。
ジャズではあいまいになりがちなシンバルの余韻がくっきり浮かび上がり、ポップスではボーカルの高音がスッと伸び、耳に心地よく響いてくる感覚に。
イコライザー設定でかなり化けるんですよね。
もちろん、音の“艶感”や繊細なニュアンスはハイエンド機に譲る部分もありますが、価格を考えれば文句なし。
全体のチューニングがよく、どんなジャンルでも過不足なく楽しめる一台です。
音の広がりはサイズ以上

Soundcore3の音の広がりは、このクラスのコンパクトスピーカーとしては非常に優れていると感じました。
左右独立のスピーカーと比べれば、明確なステレオ定位までは求められませんが、デスク上やバスルームといった近距離の環境では、しっかりとした音場の広がりを体感できます。
その理由は、横長の本体デザインと、内部のスピーカーユニット配置にあります。
左右のユニットがやや距離をとって配置されており、このわずかな差が音の広がりにしっかりと寄与しています。
お風呂×Soundcore 3、音の聞こえ方はこう変わる
お風呂でSoundcore3を使ってみると、中〜高音がしっかり出ているおかげで、音楽だけでなくNetflixなどの動画のセリフもクリアに聴こえます。
特にスマホ単体のスピーカーとは比べものにならないほどの臨場感。
音が浴室内に広がって、バスルーム特有の反響音で臨場感2割増し。
ガッツリ映画やドラマの世界に没入できます。
音の広がりを活かすちょっとした工夫

こういったコンパクトなスピーカーにありがちな「音がこもりやすい問題」。
Soundcore3も、スピーカーの位置や屋外での設置場所によっては、少しこもったように感じることがありました。
私の場合の対策としては、キッチンやデスクで使うときにスピーカーの下にゴム素材をかませて、少し上向きに角度をつけることで、音の広がりや明瞭さがグッと改善。
高音はどうしても指向性が強くなりがちなので、こうして耳に向けてセッティングするだけでも、聴こえ方はかなり変わります。

もちろん、これは音にこだわりたい人向けのちょっとした工夫であって、何もせずそのまま使っても、気持ちよく聴けるバランスに仕上がっています。
アプリ操作性と機能
シンプルで直感的なインターフェース

Soundcore3は、Ankerの専用アプリ「Soundcore」に対応しており、電源のオンオフ・音量調整・イコライザー設定・BASS UPのオン/オフなどがスマホから簡単に操作できます。
アプリのインターフェースは非常にシンプルで、初めて使う人でも迷わず操作できるのが特長。

ただし、スライダー式の音量調整は少しクセあり。
実際に使ってみたところ、ちょっとだけ音を上げたいつもりが、思った以上に上がってしまうこともありました。
これは、私の手先の不器用さもありますが、Bluetooth機器は無線通信なのでわずかな遅延(操作反応の遅れ)がでるためです。
とはいえ、スマホ本体の音量ボタンで調整すればまったく問題はないので、これは大きなデメリットではありません。
欲をいえば、スライダーの隣に「+/-」ボタンがあるとより親切だと感じました。
イコライザーはプリセット4種+カスタム対応

Soundcoreアプリでは、以下の4種類のEQプリセットが用意されています。
- デフォルト
- ボイス(人の声を聞き取りやすく)
- トレブルブースト(高音強調)
- バランス(全体をフラットに)
基本、このプリセットでも十分です。
気分や曲のジャンルによって気軽に切り替えができるのがいいと感じました。

Soundcore3には、Anker専用アプリ「Soundcore」経由で使えるカスタムEQ機能が搭載されており、低音・中音・高音を周波数ごとに細かく調整することができます。
この機能、個人的にはSoundcore3最大の魅力といってもいいかもしれません。
もちろん、プリセットの音質も完成度は高く、あまりこだわりのない方ならそのままでも十分に楽しめるはずです。
ただ、それだけでは物足りないという人もきっといるはず。
たとえば、用意された服をそのまま着るのも悪くないけれど、「やっぱり自分らしい着こなしをしたい」と思うように——。
SoundcoreアプリのカスタムEQは、まさに“音の着せ替え”を楽しめる機能。
ジャズ、ポップス、EDMなど、ジャンルに合わせてトーンを変えたり、自分の耳が心地いいと感じるポイントを追い込んで調整できるのは、ちょっとしたオーダーメイド感覚。
「この一曲を、もっと自分好みに仕上げたい」
そんな気持ちに応えてくれる柔軟性が、Anker Soundcore3にはしっかりと備わっていると感じました。
ただし、カスタムEQモードを選択している間は、「BASS UP」機能が使用できない点には注意してくださいね。
接続の安定性

口コミでときどき見かける「たまにプツプツ音が途切れる」という現象も、実際に試してみたかったのですが、少なくとも私のiPhone16 Proでは、音飛びは一切確認できませんでした。
Soundcore3はBluetooth 5.0に対応しており、ペアリングやデータ転送がとてもスムーズ。
広帯域での安定した通信によって、音切れや遅延が起きにくいのも大きな特徴です。
とはいえ、同じBluetooth 5.0対応のiPhone12 Proでは、最初の接続に1分ほどかかるなど、やや手間取る場面もありました。
こうした差は、スマホのBluetoothモジュールの違いや、OSのバージョン、周囲の電波環境などが影響している可能性があります。
実際の接続安定性は、使用環境や機種の相性によって個体差があるという印象です。
防水性能レビュー(風呂・キッチン)
IPX7の定義と安心感

Soundcore3の防水性能はIPX7。
一時的(30分以内)に水深1mまで水没しても内部に浸水しないと定義されており、日常生活ではまったく不安のない防水レベルです。

私も毎日お風呂で音楽や動画を楽しんでいるのですが、水に濡れてもまったく気にしなくていいというのは本当にありがたいポイント。
以前はiPhoneをそのまま持ち込んでいたんですが、スピーカー部分に水がかかると音がこもったり聞こえにくくなることがあり、ちょっと気を使っていました。
でもSoundcore3なら、そういう心配が一切いらないので、気楽に使えてめちゃくちゃ快適です。
お風呂だけではなく、外でも気軽に使えるのはいいです。
防水Bluetoothスピーカーなので、汚れたときもサッと水洗いできます。
常に清潔に保てるのも◎。
ただし、ひとつだけ注意点があります。
それは、本体の充電端子が濡れたままの状態で充電しないこと。
ここが濡れているとショートや故障の原因になる可能性があるので、充電前にはしっかり端子部を乾かしてから使いましょう。
バッテリー持ちは実際どう?充電方法も解説

Soundcore3の連続再生時間は、最大24時間。
10Wの充電器を使用した場合、フル充電には約4時間かかります。
私の使用環境では、1日3時間ほどの利用で、1週間に1回の充電ペースでした。
本体の電源ボタン近くには、バッテリー残量を示すLEDインジケーターが搭載されています。
- 白点灯:充電完了または残量十分
- 赤点灯:充電中
- 赤点滅:残量低下のサイン
このシンプルな表示でも十分わかりやすく、急なバッテリー切れを防げる安心設計です。

Soundcore3はオートパワーオフを搭載しているので、無信号もしくは無操作時になると自動で電源がOFFになります。
Soundcoreアプリでは、オートパワーオフのデフォルト時間が30分。
ほかにも5分、10、60分と選べるので、好みに応じて選ぶとよさそうです。

Soundcore3の内蔵バッテリー容量は6,700mAhと、このサイズのBluetoothスピーカーとしてはしっかり大容量。
たとえば、一般的な10,000mAhのモバイルバッテリーが1台あればフル充電が可能なので、屋外やアウトドアでもバッテリー切れの心配なく使い続けられます。
充電端子はUSB-Cを採用。
スマホやモバイルバッテリーと同じケーブルを使えるため、ケーブルの共有性が高く、取り回しがとても楽でした。
まとめ
Soundcore3は、まさに“優等生タイプ”といった印象のスピーカー。
個人的には、低音はJBLよりややマイルドな鳴り方ですが、そのぶん高音がしっかり際立ち、
長時間聴いていても耳が疲れにくいのが大きな魅力です。
最大24時間の連続再生や、チタンドライバーによるのびやかな高音、
さらに音質を自分好みに調整できるAnkerの専用アプリ「Soundcore」への対応など、
使い勝手も申し分ありません。
定価は6,990円と、いわゆる“激安コスパ機”というわけではありませんが、
「失敗したくない」「とりあえず間違いないものを選びたい」という人にとっては、
十分に納得できる一台だと思います。
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