AKRacing PINONレビュー!学習イスとしても最適なゲーミングチェア

こんにちは!

りくぴいです。@rikupii_gadget

今回のレビューはAKRacing PINON

AKRacing

もともとはレーシングカートの開発・製造を起源に持ち、欧州・日本の自動車メーカーに高品質な自動車用シートを供給。2005年にチェアブランドを確立し、プロ大会でも使用されるなど、実力はゲーミングチェアカテゴリーでは世界的に有名。

PINONはティーンエイジャー向けゲーミングチェアとして2022年4月1日より発売。

おもなターゲットを小学校高学年~中学生や小柄な成人とし、AKRacingゲーミングチェアの座り心地や機能性はそのままにサイズを小型化。

より学習やデスクワークに特化されたモデルとなっています。

PINONの特徴

  • 適正身長は145cm~165cm
  • 適度なクッション性による座り心地の良さ
  • ランバーサポート・ヘッドレストによる着座姿勢保持
  • 大人も使えるデザイン製・質感の高さ

現在は息子が主に学習用に使用。

(息子の身長が139cmと適正身長に少し足らず、足置きを併用しています)

PINONを使用してから着座姿勢がよくなり、集中力が保ちやすくなったのか、途切れがちだった計算問題を最後までこなすなど、以前より学習に対する取り組み具合も向上したように感じます。

チェア自体が適度に小型化されているので適応身長内の大人にもしっかり使えるというのも大きなポイント。

デザインについても、サクラピンク・ホワイトはアームレスト・サイドカバー等もしっかりホワイトにカラーリングしてあるので、自分の好みなゲーミング空間をつくるのに一役買ってくれます。

今回は腰痛持ちチェアマニアの私と息子が自宅で使ってみたAKRacing PINONの良かった点、気になった点をさまざまな角度から多くの写真とともに紹介しますので参考にしてもらえたら幸いです。

よかった点気になった点
足つき性よさ
ファブリックの肌触り
座り心地の良さ
各部の質感の高さ
価格が高め
低めのアームレスト
ペットの毛が気になる


この記事はテックウインド株式会社様より製品をご提供いただき、作成しています。



もくじ

AKRacing PINONはどんな人に向いている?

  • 子どもに学習に集中できる快適なチェアを使って欲しいと考えている人
  • 比較的小柄な人
  • デザインやカラーリングにこだわりがある人


AKRacing ゲーミングチェア バリエーション

スクロールできます
モデルPINONOvertureNITRO V2WolfPro-X V2
特徴145cm~165cm ティーンエイジャー向けの設計大き目の座面・背もたれ程よいホールド感程よいホールド感大き目の座面・背もたれ
張地素材高耐久PUレザー/ファブリック(スカイブルーのみ)高耐久PUレザー高耐久PUレザーファブリック高耐久PUレザー
アームレスト昇降機能つきアームレスト昇降機能つきアームレスト昇降機能つきアームレスト昇降機能つきアームレスト4Dアジャスタブルアームレスト
座面の高さ10cm10cm10cm10cm13cm
カラー3色6色5色4色5色
さまざまにニーズに合わせてゲーミングチェアでは5モデルを展開

AKRacingのバリエーションは豊富ですので、表でまとめてみました。

PINONの特徴としては145cm~165cmの適応身長になります。

他のシリーズではとくに表記のなかった適応身長を明確にしているところが、小柄なユーザー層にむけたアピールポイント。

小柄な人でも足つき性がよく、しっかり身体にフィットしているゲーミングチェアだといえます。


PINON スペック

モデル名 PINON
ホワイト
スカイブルー
サクラピンク
椅子の高さ116.5 ‒ 123 cm
座面幅38cm
座面奥行45cm
座面厚さ10cm
座面高さの調整幅31.5 ‒ 38 cm
* サクラピンクのみ
30-36.5cm
アームレスト高さ21.5 ‒ 25 cm
背もたれ高さ85cm
荷重制限150Kg
正味重量24Kg
総重量26.5Kg
箱の寸法88 × 68 × 38 cm
配達時の箱はかなり大きめ


PINON サイズ

AKRacing / PINON ゲーミングチェア


PINON 学習机との相性

部屋での様子
身長的に少し足りないが本人は相当気に入って学習机に向き合う時間が増えた

ハイバック仕様といえども比較的低めな全高に抑えられているので、学習机とセットで使用した場合でも圧迫感はなくバランスもとれていると感じました。


配達時の荷姿

配達時の箱

幅88cm×長さ68cm×高さ38cm 総重量26.5Kg 

ゲーミングチェアの梱包段ボールは大きく、重量があるので設置場所までの運搬は2人作業で行うのを推奨します。

配達場所の玄関から設置場所まで距離がある場合、箱の部品を数回に分けて運搬する方法もおススメ。


梱包資材にもAKRacingロゴがしっかり。戦闘力が高い。

座面にはリクライニング金具・アームレストが取り付けてあるので、ユーザーの組付け部品点数が圧倒的に少ないのもポイント。


組み立て方

組み立ては約40分ほどあれば大丈夫です。

1人でも十分作業可能ですが、重量物ですので2人作業を推奨します。

下記リンクでは詳しく組み立てを解説しています。


PINON 前から見てみる

正面画像

今回提供していただいた商品のカラーはスカイブルー。

ベースカラーであるブラックのファブリック生地に、メインカラーであるスカイブルーの配色がクールな印象を与えています。

特徴としてはアクセントカラーとして背もたれ・パイピングの色がシルバーになっており、ブラックだからといって地味に感じることはなく、洗練されたカラーという印象。

脚部に関してはPro-X V2同様、ブラック塗装された金属製。

つやつやで手抜きなし。


素材

素材
ファブリックは触れた瞬間ホッとします

表皮についてはスペック表のとおり。

スカイブルーのみファブリック生地になります。

ファブリック生地の強みは座った時のサラっとした感触であったり、通気性のよさからくる熱のこもった感じが皆無なところ。

注意する部分として、ファブリック生地はPUと比較するとペットの毛や埃などが付着しやすいので、気になる場合はコロコロの粘着テープを使うと簡単にきれいになります。


座面

座面

座面はやや後傾しているように見えるがほぼフラット。

前傾姿勢で作業集中型のチェアといえますね。


ダブルステッチ

スカイブルーの部分の素材はPUレザーとなっており、同色のダブルステッチが施されていることで統一感と質感を高めるのに一役買ってくれています。

縫製クオリティーもGood!


ランバーサポート

ランバーサポート

ランバーサポートはブラック部分がファブリック生地になっており、ブルー部分はPUレザーになります。


ランバーサポート装着図

ランバーサポートのサイズが比較的大きく適度な厚さのため、ランバーサポートを背中に当てた時でも隙間ができにくく、背中のS字カーブを自然とサポートすることが可能。

ランバーサポートの存在が強すぎることないので、長時間座ってデスクワークやゲームをしても正しい着座姿勢を保てるので快適でした。


座面高さ調整&ロッキング機能

高さ調整レバー
レバーにしっかりと操作図のプリントがしてあるところも◎

高さ調整&ロッキング機能の調整については座面右下の調整レバーを使用します。

高さは座面底面の高さ31.5cm~38cmで調整可能。(サクラピンクのみ30cm~36.5cm)

ロッキング機能については座面と背もたれを固定したまま、最大12°に傾けられます。


ヘッドレスト

ヘッドレスト

ヘッドレストについてもランバーサポートに準じる素材と配色になります。

硬すぎないので柔らかい枕が好みな人も大丈夫。

ファブリック素材はヘッドレストに首を預けたときに肌へのあたりが非常に優しいので、心地よいです。


アームレスト

アームレスト

Pro-X V2に採用されている4Dアジャスタブルアームレストまではいかないけど、PINONにも高さ調整&左右角度調整で細やかな調整が可能。


高さ調整

高さ調整

高さの調整幅は3.5cm。ノッチ数は3。


アームレストの高さについて注意

口コミにも一部あるように、アームレストの高さについては低めな設計になっています。

アームレストが学習机に引っかかると深く着座できず、正しい学習姿勢にならないため、あえて低めな高さに設計。

中途半端なコンセプトでなく、正しい姿勢で学習をしてくださいね!という開発者の想いがヒシヒシと伝わってくる部分。

アームレストで細かい設定をするのならばPro-X V2がオススメ。


左右調整

外向きセンター内向き

調整幅は外向き・センター・内向きの3ノッチでPro-X V2と同等。


背もたれ

背もたれ

背もたれも座面同様に通気性の優れたファブリック生地。


背もたれロゴ

AKRacingロゴ刺繡のクオリティーも高い。


背もたれダブルステッチ

背もたれ下部より中央部に向けて、左右にスカイブルー色のダブルステッチが施されていることにより、黒色のベース色に対して適度なメリハリを演出。

シートバックがより立体的見えるようになっています。

小さい部分ですがしっかり造りこんでありますね。


PINON 後ろから見てみる

後ろより
子ども部屋に置いても圧迫感は皆無

背もたれの高さは116.5cm~123cm(サクラピンクについては115cm~121.5cm)

ハイバック仕様といえども比較的低めな全高に抑えられているので、学習机とセットで使用した場合でも圧迫感はなくバランスもとれていると感じました。


パイピング
写真では分かりづらいが、パイピング色はシルバー

PINONも他モデル同様にパイピング処理が施されており、高級感がしっかり出ています。


脚部

脚部

脚部についてはブラック塗装された金属製を採用。

強度が高いうえに質感も高い。

ティーンエイジャー向けといえどもプラスチック製を使用しないあたり、AKRacingプライドを感じるところ。


キャスター

キャスター

キャスターはポリウレタン製でナイロン製に比べるとやわらかいタイプで傷を傷つけにくくなっています。←触った感じはさほどわかりにくいけど。

床の傷が気になる方はチェアマットを使用したほうがより安心です。


ワンポイント キャスターの種類

ナイロンキャスターとは

硬く頑丈で安価なのが特徴。硬いがゆえにタイル・コンクリートなどの硬い床面で転がすとキャスターが割れてしまう可能性あり。転がり抵抗が少ないので軽い力でもよく走る。

ポリウレタンキャスターとは

ナイロンキャスターに比べると柔らかいのが特徴。タイル・コンクリートでも使用可能。転がし始めはやや重いが、静粛性が高い。


キャスター素材によるチェア移動時の騒音比較

騒音テスト

私がデスクから離れるときにチェアを移動する距離(約70cm)を再現。

ナイロン製キャスターとの騒音レベルを比較してみました。

(床材やチェアの引き出し速度によりさまざまなので一つの参考にしてください)


キャスターの種類ポリウレタンキャスターナイロンキャスター
1回目50.3dB64.1dB
2回目51.4dB61.4dB
3回目52.1dB58.9dB
4回目50.7dB62.0dB
5回目49.9dB61.5dB
6回目52.6dB60.1dB
7回目53.7dB64.3dB
8回目49.2dB62.8dB
9回目51.4dB60.3dB
10回目50.9dB43,5dB
平均dB51.2dB59.9dB

ナイロンキャスターより8.7dB低い結果になっていますね。

ナイロンキャスターの素材は硬いため、硬い床を転がす際の衝撃で音が大きくなりがち。

ポリウレタンキャスターは素材自体にやわらかさを持たせてあるので、硬い床を転がす際の衝撃を程よく吸収。

音が比較的マイルドになっています。

アパート・マンションなど階下に音で気を使う場合には、ポリウレタンキャスター仕様を選んだり、チェアマット・カーペットなどで防音対策するのがオススメ。


座り心地

座り心地

座面の高さは10cm。

先述のとおり、シートは後傾タイプに見えるがほぼフラットなため、太ももを持ち上げられる感覚もなく足つき性は抜群。

特筆すべきポイントは座面の絶妙なクッション密度と反発力です。

一言で【硬め】と書けば乱暴になってしまうけど、いい意味で適度な硬さであったり反発力があるので尻の底づき感がまったくなく、長時間座っていてもお尻が痛くなりません。

長時間の着座でも姿勢が乱れず学習・デスクワークに集中できるので結果的に効率向上につながっています。


座面前方のクッション性
座面先端のクッションがつぶれることなくしっかりと太もも裏をサポート

座面先端までクッションの適度な反発力があるおかげで太ももの裏をしっかりとサポートしてくれます。

姿勢が崩れると子どもであっても肩こりや腰痛、頭痛の原因になるので親としても心配な部分。

PINONの座面はお尻だけでなく太ももの部分でも体重分散しているので、着座姿勢の維持に優れていると感じました。

息子が長時間座っていられるという意味がわかる部分です。


座面形状

座面両端の張り出しもしっかりしていて、ホールド感が攻めのチェアだなと感じるところ。


足つき性

座面の比較
実際に並べて比較するとわかりやすい

座面奥行55cmのPro-X V2に対して、PINONの座面奥行は45cm。

足つき性の良さは、フラットに近い座面角度と適度な座面奥行によるもの。

身長164cmの足つき性

164cm足つき性

(70cmのデスクの高さに合わせた座面の高さです)

背もたれに骨盤を立てるように着座してもかかとが浮かないので、お尻、太もも、足裏の3点で体重を分散して支えているためデスクワーク・ゲームを快適にこなせました。


身長153cmの足つき性

153cm足つき性
妻と私がペアルックになっていたようだ

(70cmのデスクの高さに合わせた座面の高さです)

続いては適応身長のほぼ中間値となる153cm。

座面は一番低い状態。骨盤を立てるように深く着座していてもしっかりと床に足がついていますね。


身長139cmの足つき性

139cm足つき性
あと1年もすれば適応身長に届くだろう

さすがに145cm~165cmの適応身長外なので足が少し届いていないけど参考までに。

少し届いていない程度であれば、このようにフットレストを使用することで快適に使用する事ができます。

子供の成長は早いですからそこを見越して検討するのもありですね。


寝心地

寝心地

リクライニングについては最大150°まで可能となっています。

他シリーズの180°リクライニングには一歩届いていないものの、学習椅子と考えた場合は適度なリクライニング角度。

リクライニングすると十分に身体を伸ばして休憩できるので、勉強の合間に気分転換したいときにオススメできる機能です。


耐久性や保証について

AKRacing / QUALITY

PINONの耐久性については正式な試験機関でのテストで折り紙付き。

子どもにこそ安全で耐久性の高いものを使って欲しいもの。

  • 座面・背もたれ静的強度試験 【荷重】背もたれ:560N、座面:1300N 10秒間10回
  • 脚部静的前方強度試験 【荷重】500N 10秒間10回
  • 脚部静的側方強度試験 【荷重】390N 10秒間10回
  • キャスターの荷重走行性能試験 【荷重】1029.7N【走行方法】1mを毎時800mの速度で反復 総距離6km
  • 座面・背もたれの耐久性試験 【荷重】背もたれ:330N、座面:950N 50,000回

品質試験項目について1点注目すべきポイントがあります。


座面・背もたれ耐久性試験

  • 【荷重】背もたれ330Nm、座面950Nm サイクル 50,000回

上記の50,000回のサイクルはオフィスにおいて、1日に25回の着座を年間250日繰り返したとしても8年相当に値するもの。

保証期間も3年と長いです。

保証期間の長さこそ耐久性の自信の表れといったところ。

まとめ

私自身、PINONはティーンエイジャー向けという先入観から、Pro-X V2・Nitroシリーズの弟分というイメージがありました。

これはいい意味で見事に裏切られます。

製品クオリティーについては、Pro-X V2を使っている私が見ても同等だなと感じます。

体重を思いっきりかけてもきしみ音はしないし、シート生地の質感・クッションの密度や反発力・金属製の脚部の剛性感など、非常に満足できるレベル。

座り心地はお尻・太ももをしっかりサポートするクッションのおかけで、正しい着座姿勢が維持しやすく、長時間のデスクワーク・ゲームでも肩こり・腰痛が和らいでいます。

普段、Pro-X V2愛用の息子も座り心地のよさについて、ふかふかしすぎていなくて勉強に集中できるとのこと。

PINONのデザインも気に入っているようで、以前より学習机に向かう時間が増えたのも親として嬉しい部分ですね。

私も長期間、デスクワーク・ゲーム時に使用しています。

作業姿勢が維持しやすく2~3時間通しでゲームしても疲れを感じづらかったのは、身体に程よくチェアがフィットしている証拠。

子どもだけでなく大人も納得できる製品クオリティーの高さ・造りこみなど、AKRacingのチェアに対するプライドと熱意が伝わってきたのも事実です。

唯一気になった点としては、先述した低めのアームレスト。

  • アームレストに肘をのせてキーボードをタイピングする人
  • ゲームでアームレストにのせて肘支点にマウス操作をする人
  • アームレストに腕を預けてリラックスしたい人

上記の人はアームレストの高さが物足りないと感じてしまうこともありますので、購入する際は店舗にある実物に座ってチェックしてみるのがオススメです。

価格は40,000円~と少し高め。

しかし、製品のクオリティーであったり圧倒的な保証期間の長さを考えた場合、PINONを選択しても後悔することはほぼないかと思います。

子どもの学習の質をあげるためになにができるかを考えた時、学習環境をできるだけ整えてあげるのも親にできるサポートの一つだと思っています。

学習の質・集中の質を効率よく高めるためにも、PINONはおススメできるゲーミングチェアですよ。

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もくじ