こんにちは!
ゲーミングチェアマイスターのりくぴいです。
ゲーム・デスクワークには欠かせないアイテムといえばゲーミングチェア。
クッション性のよさと細かい調節機能で個々に合った着座姿勢がキープできるため、長時間の作業でも快適に過ごせます。
ゲーミングチェアの【ジーティーレーシング】といえば、コスパの高いゲーミングチェアで高い人気を集めています。
今回レビューするゲーミングチェアはGTRACING GT002F。
ゲーミングチェアとしての機能をしっかりと備えつつもリーズナブルな価格で人気の商品。

私は4年前の購入に続いて『2脚目』の購入となりました。
最初に購入したGT002のレビュー記事はコチラ↓↓↓
座り心地・機能性はというと、当然ながら40,000円台〜のゲーミングチェアには劣る部分もありますが、実用性においては十分です。
- 安いけど品質的に大丈夫か?
- 組み立ての仕方はどうか?
- 耐久性はどうか?
- アフターサービス対応はしっかりしているか?
私はこれまでに10台以上のゲーミングチェアを購入し、レビュー記事にしています。
そんなゲーミングチェア好きの私が、今回新しく購入したGTRACING GT002Fを誰よりも詳しくレビューしていきます。
GTRACINGについて

GTRACINGは『武狄实业(上海)有限公司』が経営している中国のゲーム機器のリーディングブランドで、2011年よりゲーミング製品の周辺機器の研究開発や生産を行っています。
『ゲーミングデバイスは高い』という概念を根本から覆すことに成功したゲームチェンジャー的ブランドで、コスパがよく常識にとらわれない斬新な商品が多いことが特長です。
- Bluetoothスピーカーを搭載したゲーミングチェア
- リラックスに特化したゲーミングチェア
- エルゴノミックゲーミングデスクなど
デザインの優秀さ・コスパの高さは高い評価を受けて、2024年現在では世界で年間100万台以上の生産・販売を行っています。
GTRACING GT002シリーズ詳細
モデル名 | GTRACING GT002F ![]() |
椅子の高さ (最大) | 135cm |
背もたれの長さ | 82cm |
背もたれの肩幅 | 53cm |
左右肘掛け幅 | 51.5~54.5cm |
座面奥行き | 52cm |
シートベース幅 (サイド含む) | 50cm |
ホイールベースの直径 | 66cm |
ガスピストン | 認証合格 ガスシリンダー |
推奨身長 | 150~180cm |
商品重量 | 22kg (実測) |
耐荷重 | 136kg |
カラー | 7色 |
フットレスト | 〇 |
価格 (定価) | 24,500円 |

GTRACING公式サイトより引用
GTRACING GT002シリーズは『通常モデル』『フットレスト付き』のモデルがあります。
両者ともに寸法・スペックはほぼ同じで、違いといえば収納式フットレストの有無のみ。
GTRACINGはセールの頻度が多いため1万円台で購入できることが多い印象です。
GTRACING GT002Fの組み立て方

GTRACING GT002Fは、他ブランドゲーミングチェアと比較すると組み立てパーツ・工程ともにやや多いです。
ここまでする理由としては『商品価格を下げる』ため。
ゲーミングチェアは背もたれ・レッグフレームを取り付けるだけで完成するモデルもあります。
ただし、工場での組立作業が増えるため製品価格も上がります。

確かにGTRACINGゲーミングチェアはユーザーが取り付けるパーツはやや多いものの、工場での組み立てが最小限なため製造コストを抑えられます。
部品も細かくコンパクトな箱に入れられるため運送費の削減にもつながり、結果としてユーザーに安く商品を提供できるわけです。
パーツが多いといっても説明書も分かりやすいので組み立て自体はカンタンです。
下記で詳しく説明します。

GTRACING GT002の梱包段ボールサイズは、83 x 65 x 29 cmです。
重量は21.6 kgでゲーミングチェアの中では軽い部類だといえます。

組立説明書を参考にパーツが揃っているか確認しましょう。
いや〜、部品が多い!!
とはいえ、組立説明書も分かりやすいため組み立て自体はカンタンです。
付属品にはレンチと軍手が含まれているので、なにも準備しなくてもOKです。

レッグフレーム先端部をセンター部に差し込みボルトで固定します。

取り付けにくい場合は写真のように床に段ボールを敷いてからトントンと叩いてください。
終わったら残りの4本も同様に取り付けます。

キャスターを5個とりつけましょう。
角度を微妙に変えながら差し込むとすんなり入ります。

ガスシリンダーは細い方を上にしてレッグフレーム中央部り穴に差し込みます。
いったんここまで終わったらレッグフレームを安全な場所に移動します(誤って踏むと転倒の危険があるため)。

アームレスト本体にプレートを取り付けます。
写真のように、プレート湾曲部とシール面が外側になるようにボルトで締めつければOKです。

こんな感じです。少しイメージみえてきましたね。
もう1本も同様に組み立てます。

さきほど組み立てたアームレスト含むパーツを座面裏に取り付けます。
取り付けるパーツは以下3点。
- アームレスト
- シリンダー固定台
- オットマンレール
注意するポイントは、上記のパーツすべて仮締めで取り付け終えてからレンチで本締めを行うこと。
理由は1か所づつ締め付けると部品に歪みが生じてしまい、ボルト穴が合わなくなる可能性があるためです。

アームレストは腕と脚を使い、座面を直立にして取り付けます。
座面を寝かせたままだとアームレストの高さで座面が斜めになるため、ボルトが取り付けにくいです。

シリンダー固定台にFRONTの刻印がある方を座面前方になるようにセットしてボルトで仮締めします。

オットマンレールは左右で2個。
とくに向きはないものの、狭い場所で手での仮締めがやりずらいてためレンチを使って締めつけます。

さきほど仮締めしたボルトを工具を使って締めつければOKです。

さきほど完成した座面の固定台にレッグフレームのガスシリンダーを差し込みます。
ガスシリンダーが差し込み不足の場合、昇降調節ができません。
ガスシリンダーと固定台させるように体重をかけて座面に座ってみるのがポイントです。

リクライニング調節器を2本のボルトで仮締めします。
仮締めが終わったらレンチを使って締めつけましょう。

接続部品もリクライニング調節器と同様に取り付けてください。

背もたれは右側からボルトを2本仮締めします。
いったん仮締めのままで終わりです。

接続部品は自由に動きますので、座面の穴にあわせたのちボルト2本で工具を使ってしっかりと締め付けてください。
さきほど仮締めした背もたれ右側のボルトをレンチで締めつけたら完了です。

保護カバーをリクライニング調節器と接続部品に取り付けます。
保護カバーの後ろにRの刻印がしてあるので確認してみてください。
仮締めしずらいので、直接工具で締付けても大丈夫です。
重要なポイントとしては保護カバーのボルトは強く締め付けないこと。
強い力で締め付けると保護カバーが破損するためです。

細いカバーも取り付けましょう。

さきほど締め付けたボルト穴をキャップを2つ取り付ければ右側完了です。
保護キャップもプラスチック製からゴム製に改良してありました。
座面交換などで分解する時にもキャップが取り外しやすくなっており、メンテナンス性も向上しているといえます。
背もたれ左側も同様に進めましょう。

ランバーサポートは背もたれ上部の穴と下部の隙間を通してバックル留めをします。

ヘッドレストは背もたれ上部の穴を通して、フック留めもしくはヘッドレストに直接固定をします。


ひじ掛けクッションは矢印がチェア前方を向くように取り付けます。
左右は気にしなくてもOKです。

2本のボルトを仮締めしたあと、工具で締め付けます。
反対側も同様に行ってください。

フットレスト座面下のオットマンレールに通します。

抜け防止のボルトを締めつければ終わりです(1本のみ)。

GTRACING GT002Fの組み立てに要した時間は1時間ほどでした。
パーツ量はやや多いものの、組立説明書は簡単かつ重量も軽いので1人でも組立可能です。
GTRACING公式サイト内でも組立動画を公開していますので、あらかじめ見ておくとスムーズに組み立てられます。
4年使用後の耐久性を検証

GTRACING GT002Fの耐久性は『4年使用したGT002』で例をあげると、リクライニング機構・シリンダーなどの主要部品については問題なく快適に使えました。
頭に入れておくべきこととして『張地のPUレザーのヒビ・はがれ』が挙げられます。
ヒビ・はがれの原因は加水分解反応といって、『空気中の水分とPUレザーの分子が反応することでおこる劣化現象』で、PUレザーすべてで起こります。
- 使用環境(部屋の室温・湿度)
- 使用頻度(着座時間)
- 体重
- 座りグセ
PUレザーの耐久性は上記を総合的に考慮する必要があるため一概にはいえませんが、個人的には『3年』が座面交換の目安だと感じました。
他ブランドでは『高耐久レザー』など、5年耐久の張地素材を採用しているものもありますが、4万円台からのミドルレンジ帯がメインです。
GTRACING GT002シリーズにおいては、耐久性は『並』なものの、1万円台の価格を考えると十分なものといえます。
座った時のサイズ感
GTRACING GT002Fのサイズ感としては、アジア人向けに作られただけあって足つき性のよさが際立っています。
メーカーによる身長推奨値は、150cm〜180cmです。
足つき性のよさは、座面の『51cmの奥行』・『フラットな形状』によるもので、小柄な方であっても床に安定して両足をつけやすいです。
ただし、180cmを超える身長の方が着座した場合、座面奥行が足りず、窮屈な座り心地になるので注意が必要です。
以下で足つき性について詳しく解説します。
『 164cm男性』

座面を最も下げた状態

座面を最も上げた状態
私の身長は164cmで比較的小柄なので、チェアに座るときはフットレスト(足置き)を使用しています。
GTRACING GT002Fの足つき性は『52cmという短めの座面』。
深めに座っても両足が床にベッタリとついていて安定感も申し分なしです。

あぐらのしやすさはゲーミングチェアの中でもしやすいです。
左右ひじ掛け幅が最大で54.5cmと他ブランドより圧倒的に広く、太もも周りの空間がゆとりがあります。
あぐらをかいても窮屈さは感じませんでした。
『153cm女性』

座面を最も下げた状態

座面を最も上げた状態
153cmの身長でチェアに座る際は、足つき性特化したチェアを選ばない限り両足ベッタリつきは厳しいものです。
座面を最も下げた状態ではかかとが少し浮いている状態です。

もし足つき性に不安がある場合は、フットレスト(足置き)を使うのがベターです。
正しい着座姿勢による血流の改善により、脚にかかる負担による疲れを減らせるため快適に座れます。

彼女いわく『あぐらが超しやすい』とのこと。
アームレスト周りの空間も広々していてゆったりできますね。
GTRACING GT002F レビュー

GTRACING GT002Fの外観は、スポーツカーのバケットシートを彷彿とさせるスポーティーな外観ながらもシンプルなデザインです。
GTRACINGのゲーミングチェアは全般的にカラーラインナップも豊富さが特長で、GT002Fについても7色のカラーから選べます。
私はブルーを購入しました。
レッグフレームもアクセントカラーとしてブルーが配色してあり、軽やかかつスタイリッシュな印象に仕上げてあります。
座り心地

GTRACING GT002Fの座り心地は『しっとりとした座り心地味わえる』ものです。
理由は座面クッションの反発性。
GTRACING GT002Fの座面クッションにウレタンフォームを使用しており、着座時に適度な反発力があります。
クッション自体に反発力でクッション形状が維持されるため、太もも・お尻などの荷重分散が上手く行われており非常に快適です。

座面の厚みは約10cmあり、クッションストロークも十分です。
座面の沈み込みもしっかりあるため、長時間のデスクワーク・ゲームなどでも快適な着座が可能です。

4年前に購入した1号機よりも進化しています
背もたれのホールド感


背もたれの形状については、ハイエンド・ミドルレンジ価格帯にあるような超立体形状とはいえないものの、背すじの形状に自然に沿うカタチです。
また、形状がフラットかつ広いため、ゆったりと体重を預けられます。


背もたれの厚さは価格なりにやや薄く、サイドウイングを持った時にスチールフレームの存在感を感じてしまいます。
剛性自体はしっかりしており、安心して体重を預けられると感じました。
リクライニング


リクライニング角度は90°〜165°でリクライニングレバーで24段階の調整が可能です。
休憩時のリクライニング角度としては十分かつ角度調整も細かく設定できるため、個々の好みに合わせたリクライニングができます。
フラットな背もたれとあいまって寝心地も満足できるもの。
後述するフットレストを併用すると、デスクワーク・ゲームの合間にもしっかりとした休息がとれます。
フットレスト


GTRACING GT002Fの最大の特長が座面にフットレストを内蔵していること。
リクライニング時に使用することにより、足の高さと身体の高さが同じになるため非常に快適です。
フットレストは別に購入する手もありますが、お金と設置スペースをとるものです。


フットレストは座面下部への収納式。
スペース効率・バツグンの快適性を両立しているといえるでしょう。
ロッキング


ロッキング機能については非搭載です。
シリンダー固定台の構造をシンプルにすることで『強度の向上』・『製造コストの削減』につなげています。
座面の高さ調整


座面の高さは43cm〜53cmで調節可能です。


座面の高さ調整は座面右側のレバーで行います。
昇降シリンダーはチェアの要ともいえる部分。
GTRACING認証合格したシリンダーを使用しており動きもスムーズです。
ヘッドレスト


ヘッドレストは、高級ゲーミングチェアのような『ベロア素材』・『マグネット固定』などの凝ったギミックはなく、スタンダードな仕様です。
標準的なサイズながらも反発力のあるため首の支えが良好。


ヘッドレスト素材は張地同様にPUレザーで、汚れたときもサッと拭き取れます。
首が直接触れる部分だけに、常に清潔な状態を保てるのは気分的にもよいものです。
ランバーサポート


GTRACING GT002Fのランバーサポートは、比較的小ぶりなサイズながらもクッションの反発力もしっかりあるタイプです。
ランバーサポートだけでみると至って標準的なものの、先述した『ヘッドレスト』・『背もたれのサイドウイング』との調律感が高いのが特長。
首・肩・腰で身体を点で支えてくれるので、正しい着座姿勢が保ちやすいです。
高さ調整アームレスト


GTRACING GT002Fのアームレスト機能は高さ調整のみのシンプルな仕様で、アンダー20,000円という価格を考えると機能性については妥当です。


上面がほど良くくぼんでいるためアームレストに腕をあずけると、自然にアームレストに腕が収まります。
GTRACING公式サイト内で販売している、アームレストパッドを取り付けると肘が快適に置けるとの口コミも多数あるのでオススメです(後日購入レビュー予定)。
脚部(キャスター)


レッグフレームはシート張地と同色アクセントカラーが与えられており、エッジの効いたデザイン性の富んだもので、素材についてはプラスチック製です。
スチールレッグフレームと比較すると質感では劣るものの、軽量なためチェアの移動もしやすいメリットを持っています。
また、金属よりも加工が容易なため、デザインにこだわりを出しやすいです。
GTRACING GT002Fのレッグフレームは質感こそ高級ゲーミングチェアには劣るものの、デザイン性と価格のバランスがとれたものといえます。
保証・品質


GTRACING GT002Fの保証は購入日より1年間です。
最長5年の長期保証のゲーミングチェアもありますが、40,000円以上のミドルレンジ価格帯のもので、個人的には1万円台の商品であれば妥当な保証期間だと考えています。
他ブランドにはないGTRACINGの特長として、不具合・注文内容に相違がある場合は30日以内の無償返品交換が可能なこと。
返品交換は不具合の内容にもよるものの、万が一の場合でもユーザーにとって不満がないことは心強いものです。
GTRACING GT002Fはどこで買える?
- GTRACING公式サイト
- Amazon GTRACINGストア
- 実店舗(展示・在庫情報は各店舗に問い合わせてくださいね)
- 楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販サイト
GTRACING GT002Fは上記で購入可能です。
フリマサイトやオークションサイトで販売されている場合がありますが、購入の証明がないものは保証対象外となりますので、正規ルートで購入しましょう。
GTRACING公式サイトでは、チェアの購入の際にさまざまなオプションを追加可能です。
GTRACING公式サイトでしか取扱いのない商品もあるので、自分だけのカスタム仕様に仕上げる場合は公式サイトで購入してみることをオススメします。
まとめ
4年前に購入したGT002に続いて購入したGTRACING GT002F。
10台以上のゲーミングチェアを購入して使用している私としては、1万円台で満足できるゲーミングチェアを選ぶのであればGT002シリーズがベストバイだと考えます。
GTRACING GT002Fがよかった点
- クッション性に富んだ座面
- 165°リクライニング
- 高さ調整アームレスト
- ヘッドレスト・ランバーサポート
- 収納式フットレスト(Fのみ)
1万円台という限られた金額の中で製造するのですから、デザイン性も機能性もそこそこと言わざるも得ない部分はありますが、ゲーミングチェアとしての素質は高いです。
PUレザーの耐久性については個々の使用状況により異なりますが、以前私が購入したGT002は3年はキレイに使えました。
ゲーム・デスクワークで安くて座り心地を求めるのであれば、選んで後悔はしないと感じました。
価格以上の満足感を得られるはずです。