【2025年最新版】Nebula Cosmos 4K SEは買い?Capsule 3ユーザーがガチ本音レビュー 

Nebula Cosmos 4K SEレビューサムネイル画像。

こんにちは!

りくガジェのりくぴいです。@rikupii_gadget

リビングでも寝室でも活躍してくれる、Nebula CapsuleシリーズやBenQ GVシリーズ。

これまでさまざまなモバイルプロジェクターを試してきた私ですが——

  • 「もっと大きな画面で観たい!」
  • 「もっと明るく、もっとシアターっぽく楽しみたい!」
  • 「リビングの壁紙でも自分の部屋のスクリーンでも楽しみたい!」

そんな欲がね…気づけば膨らんでいました。

そしてついに選んだのが、Nebula Cosmos 4K SEです。

Capsule 3 Laserからの買い替え。

いや、これが想像以上に『衝撃的な体験』。

そんなわけで今回は、Nebula Cosmos 4K SEを半年使って感じたことを、正直にレビューしていきます!

もくじ

 こんな人にぴったり!Cosmos 4K SEはどんな人向け?

Anker Nebula Cosmos 4K SEの特徴まとめ。最大200インチ投影、1800ANSIルーメン、4K・Dolby Vision対応、30Wスピーカー搭載のホームプロジェクター。

Cosmos 4K SEは、いわゆる“ホームプロジェクター”に分類される製品で、モバイル機であるNebula Capsuleシリーズとはまったくの別モノです。

 だからこそ、以下のような人にこそ本領を発揮してくれます!

  • 昼間でも明るく見たい人
     → 1800ANSIルーメンの高輝度だから、日中の使用も視野に入ります。
  • リビングで100インチ超の大画面を常設したい人
     → 投影距離に余裕がある部屋に最適。
  • 家庭用プロジェクターでも「画質に妥協したくない」人
     → フル4K・Dolby Vision®対応で、映画やアニメの世界観をそのまま楽しめます。
  • スピーカー外付けなしで映画館気分を味わいたい人
     → フルレンジスピーカー搭載。低音も響くから、別売りスピーカーがなくてもOK。

逆に、実際に使ってみて気づいたのですが、

Cosmos 4K SEとCapsule 3 Laserの天井投影のしやすさ比較。寝室での使いやすさでは軽量なCapsule 3が有利。
  • 「寝室で手軽に天井投影したい」
  • 「コンパクトさを重視したい」

という方には、
やっぱりNebula CapsuleシリーズやBenQ GVシリーズのような“モバイルタイプの方が、使い勝手がいいなと感じました。

片手でサッと持ち運べて、ポンと置くだけで投影できる。

気軽に使いたい人には、モバイル機のこの“お手軽さ”が最大の魅力なんですよね。

なので結論としては、
「できるだけリーズナブルに、本格的なシアター環境を作りたい」
そんな人には、Cosmos 4K SEは十分、選択肢に入ってくるモデルだと思います!

CapsuleからCosmosへ。Nebulaシリーズの違いを簡単に解説!

スクロールできます
モデル Nebula Cosmos 4K SEの製品画像。
Cosmos 4K SE
Anker Nebila  Capsule 3 Laserの全体写真
Nebula
Capsule 3
Laser
発売日2024年10月2022年12月
2024年9月12日以降
販売分より
Google TV OS版
サイズ高さ※:約220mm
幅:約165mm
奥行:約263mm 
※ハンドル部分を除く
高さ:約167mm
直径:約83mm
重さ約4.5kg約950g
解像度3840 x 2160画素
(4K)
1920×1080画素
(フルHD)
輝度1800ANSI
ルーメン
300ANSI
ルーメン
対応OSGoogle TVGoogle TV
スピーカードライバー15W x 28W
台形補正機能垂直 / 水平 
(自動・手動)
垂直 / 水平 
(自動・手動)
価格199,900円
(税込み)
119,900円
(税込み)
価格をみてみる価格をみてみる

Nebulaシリーズには、大きく分けて「モバイル機のCapsuleシリーズ」と「据え置き機のCosmosシリーズ」があります。

どちらも魅力的ですが、使い方・スペック・サイズ感が大きく異なるのが特徴です。

私自身も、リビングではCapsule 3 Laser、寝室ではCapsule 3を愛用していました。

ザックリお伝えすると、

  • Capsule=手軽さ・機動性重視
  • Cosmos=画質と臨場感重視


つまり、「どこで・どうやって楽しみたいか?」に合わせて選べば、きっと後悔しない1台が見つかりますよ。

スペック早見表|Nebula Cosmos 4K SEの基本性能をチェック!

モデル
Cosmos 4K SE
Nebula Cosmos 4K SEの製品画像。
製品型番D2342511
カラースペースグレー
サイズ高さ:※約220mm
直径:約165mm
奥行:約263mm
※ハンドル部分を除く
重量約4.5kg
光源Laser + LED
輝度1800
ANSIルーメン
解像度3840 x 2160画素
(4K )
搭載OSGoogle TV
ランプ寿命約30,000時間
アスペクト比16:9
スクリーン
サイズ
20 ~ 200
インチ
フォーカス自動
台形補正自動
水平補正自動
スクリーン
フィット
あり
障害物回避あり
壁色補正自動
明るさ補正自動
スピーカー出力15W×2
合計30W
価格199,900円
(税込み)
公式サイトAnker公式サイト

それでは、ここからはCosmosシリーズに焦点を当てていきます。

同シリーズの上位モデルであるCosmos 4Kは、2022年6月に発売された4K対応の本格ホームプロジェクターです。

解像度はCosmos 4K SEと同じく4K(3840×2160)ですが、最大2200ANSIルーメンという高輝度とレーザー光源による色の再現性の高さが特徴。

搭載OSはAndroid TVであり、Cosmos 4K SEとは異なりますが、Netflixにも対応しているため、動画視聴は快適に楽しめます。

2200ANSIルーメンのしっかりとした明るさと、色味や映像の鮮やかさにこだわりたい人には、間違いなくおすすめできる1台です。

サイズ感•デザインはどんな感じは?

Nebula Cosmos 4K SEの本体サイズ。幅165mm、高さ220mmのフロントビュー画像。
Nebula Cosmos 4K SEの本体奥行き。上から見た画像で、奥行きは263mm。

Cosmos 4K SEのサイズ感は、実際に手にしてみると「思ったよりコンパクトだな」という印象でした。

サイズは高さ 約220mm × 幅 165mm × 奥行 263mm(※ハンドル除く)。

Nebula Cosmos 4K SE本体とティッシュ箱を並べたサイズ比較画像。日用品と並べることで本体の大きさが直感的にわかる。

もちろん、Capsuleシリーズと比べると一回り以上大きくなっていますが、幅165mmというサイズ感は、一般的なティッシュ箱や小型スピーカーと同じくらい。

幅がスリムなので、わりと狭いスペースにもスッと置けて便利でした。

デザインや本体の質感については、ツヤ感や派手さは控えめですが、クセのない落ち着いた仕上がりで、個人的にはとても気に入っています。

Nebula Cosmos 4K SEのフロントビュー。イメージセンサー、照度センサー、ToFセンサー、レンズの配置を示した解説図。

本体前面には、左から順に 照度センサー・イメージセンサー・レンズ・ToFセンサーが配置されています。

  • 照度センサー:周囲の明るさに応じて、画面の輝度を自動で調整します。
  • イメージセンサーオートフォーカス・台形補正・スクリーンフィット・障害物回避など、映像解析に使われる“目”の役割。
  • ToFセンサー壁までの距離や奥行きを瞬時に測定するための高精度センサーです。

オートフォーカスに関しては後述しますが、
このイメージセンサーとToFセンサーが組み合わさることで、ピント合わせのスピードと精度が格段にアップ

起動直後でも、ストレスのないスムーズな投影が可能になっています。

Nebula Cosmos 4K SEの背面スピーカー画像。15W出力スピーカー(L)の位置を示した図解。
Nebula Cosmos 4K SEの背面スピーカー画像。15W出力スピーカー(R)の位置を示した図解



Cosmos 4K SE本体には、左右それぞれ15Wのスピーカーを搭載(合計30W)

しっかりした音圧と広がりがあり、別売りスピーカーなしでも映画を十分楽しめる音質です。

Nebula Cosmos 4K SEの背面構造。ハンドルと赤外線レシーバー、電源・HDMI端子の位置が確認できる解説図。

本体上部には持ち運びに便利なハンドルがついており、前面ロゴの下にはリモコン操作用の赤外線レシーバーが配置されています。

Nebula Cosmos 4K SEの背面端子図解。AC入力ポート、HDMIポート、eARC対応HDMI、USB-Aポート、AUX端子の位置を示した画像。

背面(下部)のポート構成は、左から順に
AC入力ポート、HDMIポート(×2)、USB-Aポート、AUX端子というシンプルな構成です。

HDMIのうち**「HDMI 2」ポートはeARC対応**なので、eARC対応のAVアンプやサウンドバーと接続する場合は、このポートを使用してください。

Nebula Cosmos 4K SEの本体上部の画像。電源ボタンの位置を示した図解で、シンプルな操作性がわかる。

本体上面はとてもシンプルで、あるのは電源ボタンのみ
よく見ると、本体側には音量やメニュー操作といった物理ボタンが一切ありません

最初は「ちょっと不便かも?」と思いましたが、実際に使ってみると、
リモコン操作+スマホのNebula Connectアプリで操作できます。。

個人的には、本体ボタンがなくても特に困ることはありませんでした。

ただし、小さなお子様がいるご家庭では、リモコンの電池切れ対策として単4電池(×2)の予備を用意しておくと安心です。

Nebula Cosmos 4K SEの底面画像。三脚用1/4インチネジ穴と製品ラベル、各種認証情報が記載された構造。

本体の底面には、1/4インチの三脚用ソケットがあり、 スタンドや三脚にしっかり固定することが可能です。

Cosmos 4K SEはジンバルがついていないので、本体のみでは角度調整できません。

必要に応じて、フロアスタンドなどがあれば便利です。

また、天井設置も一応可能ですが、本体重量が約4.5kgとやや重めなため、
設置場所の補強や強度の確認は必須になります。

持ち運びやすさは?本体の重さをチェック

Nebula Cosmos 4K SEを手に持ったサイズ感比較画像。約4.5kgの本体を片手で持った様子から重量や持ち運びやすさがわかる。

Cosmos 4K SEの重量は約4.5kg。
米袋(5kg)より少し軽いくらいの重さです。

それなりに重量はありますが、本体にはしっかりしたハンドルが付いているため、持ち運びは意外とラク

 デザイン性よりも実用性が前面にでているものの、20万円近いプロジェクターを安心して持ち運べるという点では、とてもありがたい装備です。

Nebula Cosmos 4K SEの持ち手(ハンドル)部分。裏面に滑り止めゴムがついており、手にしっかりフィットして持ちやすい設計。

Cosmos 4K SEを実際に使ってみて感じたのが、ハンドルの持ちやすさです。


持ち手の『手のひら』が当たる部分にはゴムの滑り止めが貼られており、見えにくい部分にもきちんと配慮されています。

こうした工夫で物理的な持ちやすさ以上に、心理的な安心感がすごく大きいと感じました。

 最大200インチ対応!投影距離と画面サイズ

Nebula Cosmos 4K SEの投影サイズと距離の対応表。20~200インチに対応し、自動台形補正は60~150インチ(1.59~3.99m)で有効。

Cosmos 4K SEは、20インチから最大200インチまでの投影サイズに対応
投影距離の目安は、60インチで約1.59m、200インチでは約5.31mとなっています。

ただし、1.59m未満(=60インチ未満)または150インチを超えるサイズでの投影時は、
自動台形補正が使えず、手動での調整が必要になる点に注意が必要です。

Nebula Cosmos 4K SEで約3.1mの距離から120インチの大画面を壁に投影しているリビング設置例

ちなみに私の自宅では、120インチが限界サイズといったところ。
購入前には、投影予定の距離やスペースをしっかり測っておくと安心です。

Capsuleシリーズとは別物。Cosmos 4K SEの消費電力は約200W

Nebula Cosmos 4K SEの消費電力をワットモニターで測定した画像。使用時の消費電力は約202W、1日あたりの電気代は約15円。

メーカー公式のスペック表には消費電力の記載がなかったため、ワットチェッカーを使って実際に視聴時の消費電力を計測してみました。


その結果、Cosmos 4K SEの消費電力は約200Wという数値に。

これはPlayStation 5とほぼ同等の消費電力で、特別に電力を食うわけではありません。
ただし、Capsule 3 Laserは最大でも45W以下であることを考えると、両者の間には消費電力にかなりの差があることがわかります。

Cosmos 4K SEはCapsule 3 Laserの300ANSIルーメンと比べて、約6倍となる1800ANSIルーメンの高輝度を実現しています。


この光量を出すためには、それ相応の消費電力が必要ということですね。

Nebula Cosmos 4K SEの省エネ設定画面。無操作時の自動電源オフ機能とスリープタイマー設定により節電が可能

ちなみに、「設定 > システム > 電源と省エネ設定」内では、以下の項目をカスタマイズできます。

  • 操作がないときに自動でスリープに入るまでの時間設定(15分〜24時間、または「なし」)
  • スリープタイマーの設定(10分〜120分、または「なし」)

これらの機能を活用することで、使用スタイルに合わせた節電が可能です。

ちなみに私は、リビングでソファー寝落ち→妻に怒られるというパターンが定番なので、
あらかじめタイマーをセットして、無駄な電力消費を防ぐようにしています。

同梱品チェック|付属品は全部で何が入ってる?

Nebula Cosmos 4K SEの付属品一覧。リモコン、単4形乾電池×2、ACコード、クイックスタートガイドが同梱されている様子。

Cosmos 4K SEの付属品は、
ACコード・リモコン・単4形乾電池・クイックスタートガイドというシンプルな構成です。

Nebula Cosmos 4K SEとNebula Capsule 3のリモコン比較画像。外観やボタン配置はほぼ同じで共通の操作性を持つ。

リモコンは、Capsuleシリーズと同じGoogleアシスタント対応タイプ
ボタン数は少なめながら、シンプルかつ優れたUI設計により、直感的な操作が可能です。

音声入力にも対応しているので、YouTube検索やコンテンツの呼び出しもスムーズ

取り扱い説明書には「ACアダプタ」と記載がありますが、実際にはACコードのみが付属しており、AC電源は本体に内蔵されています。

ACコードの長さは約2mでちょうど良く、リビング設置でも困ることはありませんでした。

明るさはどのくらい?実環境で比較!

全体的に見ると、Cosmos 4K SE明るい環境でも概ね満足に視聴可能です。

とはいえ、投影面への日光の当たり方は、時間帯や季節(太陽の傾き)によって大きく変わるため、一概には判断しにくいところです。

今回は、いつもの室内照明に加えて、昼間の環境でも

  • 日中
  • 夕方 (曇り・雨天時も同様)

の2パターンで、より詳しく映像の見え方を検証しています。

日中 

明るい日差しの入るリビングでもNebula Cosmos 4K SEの映像がしっかり視認できる様子

私の家でも、いちばん日差しが強いリビングに設置して視聴していますが、意外と普通に観れてしまうんです。

とはいえ、直射日光が差し込む時間帯は、映像がやや白っぽく見えてしまうことも。

このレベルの明るさでもある程度楽しめますが、より快適に視聴するなら、もうワンランク上の明るさがあってもいいかなと感じました。

夕方 (曇り・雨の日も同様)

リビングの壁にNebula Cosmos 4K SEを投影した様子。日差しが届かない場所では昼間でもくっきり表示。

窓から差し込む光が少なくなってくると、カーテンを閉めなくても見やすい映像を楽しめました。

Nebula Capsuleシリーズは、基本的に暗い環境下での使用を想定したモデルですが、

Cosmos 4K SEなら、ある程度明るい室内でも十分に視聴できる明るさがあります。

また、曇りや雨の日の昼間でも問題なく視聴できたので、個人的にはとても満足しています。

照明 (全灯)

Nebula Cosmos 4K SEを使用し、照明をつけた室内での映像投影テスト。壁に大画面で映像を投影している様子。

続いて、夜に照明を全灯した状態で視聴してみました。

Nebula Capsuleシリーズでは、どうしても映像が白っぽく飛んでしまうことが多かったのですが、Cosmos 4K SEならそこそこ観られるレベルです。

さすがに深みのある色合いまでは照明にかき消されてしまう印象ですが、明るい室内でも「普通に観られる」と感じる映像クオリティでした。

照明 (一部)

薄暗い環境でのNebula Cosmos 4K SEの投影性能テスト。照明を落とした状態でも高コントラストの鮮明な画質を確認。

シーリング照明を消し、投影面の横にある間接照明だけを点けた状態で視聴してみました。

すると、4K解像度ならではのきめ細やかさが際立ち、色合いにもぐっと深みが増してきます。

この状態では、映像の明るさも鮮明さもまったく問題なく、非常に満足度の高い仕上がりでした。

家族が集まるリビングでは、部屋を真っ暗にするのはちょっと気が引ける場面もありますが、これくらいの明るさなら気兼ねなく楽しめます。

照明OFF (暗室)

夜間のリビングでNebula Cosmos 4K SEが壁に明るく映像を投影している様子。部屋の照明は消えており、映像の明るさとコントラストが際立っている。

まさに、圧巻の映像美。

明るい時間帯ではやや柔らかめに感じられた映像も、暗室環境では一変。

画面の隅々まで緻密な描写が際立ち、細部の表現力が一段と引き上げられた印象です。

そして極めつけは、鮮やかで生き生きとした色彩。

視覚を超えて“肌で感じる”ような没入感のある映像が広がります。

特に暗室では、1800ANSIルーメンという高い明るさが映像表現の力をさらに引き出していると強く感じました。

Cosmos 4K SEの画質を徹底レビュー|使って感じた実力とは?

光源タイプはLaser + LEDのハイブリット!

Nebula Cosmos 4K SEのハイブリッドビーム技術の光学構造図。レーザーとLEDを組み合わせた光源で、1800ANSIルーメンと123% Rec.709の広色域を実現。

Anker公式サイトより引用

Cosmos 4K SEの光源は、レーザーとLEDを組み合わせたハイブリッドタイプ

1800ANSIルーメンの高輝度と、10.7億色に対応する広色域によって、より緻密で深みのある色彩表現を実現しています。

レーザー光源が持つ色の純度の高さと、LED光源が得意とする自然な発色

そのちょうど中間に位置するのが、Cosmos 4K SEのバランスの取れた色合いだと感じました。

さらに、比較的リーズナブルな価格帯で手に入れられるのも大きなメリット

肌も髪も、質感までも——NebulaMaster™️の描写力

Nebula Cosmos 4K SEで映し出された鮮やかな蝶と花の映像。暗所でも高精細な4K映像を楽しめることを表現したイメージ画像。

Anker公式サイトより引用

NebulaMaster™(ネビュラ・マスター)**は、Nebulaが独自に開発した映像処理エンジンで、フレームごとに精密な補正をかけることで、鮮明なコントラストと自然な色彩表現を実現します。

図のように、明るさや色のバランスを映像ごとに細かく調整することで、より立体的で臨場感ある映像体験を支えています。

Cosmos 4K SEの画質を検証|明るさ・色・コントラストの違いとは?

Cosmos 4K SEの画質をみていきましょう。

投影条件は暗室での100インチスクリーンと、リビングの壁紙120インチでの検証です。

コントラスト

Nebula Cosmos 4K SEによる都市夜景の実写投影。高精細な4K映像と明暗のコントラスト、色の鮮やかさが際立つ。

コントラストに関しては、ライトに照らされたビルや道路の上を走る車のテールライトがはっきりと際立ち、ビルの黒い外壁や夜空との明暗差がしっかり表現されています。

一般的にコントラストが甘いと、全体的に白っぽく平坦な映像に見えてしまいますが、 Cosmos 4K SEでは黒がしっかりと引き締まり、画面に奥行きと立体感が感じられます。

夜景の描写ひとつ取っても、その表現力の高さに思わず見入ってしまいました。

解像度

Nebula Cosmos 4K SEによる人物映像の投影シーン。肌の質感や目元の描写まで緻密に再現された高精細4K映像。

Cosmos 4K SEは、3840×2160の4K解像度に対応しており、フルHD(1920×1080)と比べて約4倍の画素数を誇ります。

女性の肌のキメや髪の毛の質感まで細部がくっきりと映し出され、映像の精細さに思わず見入ってしまうほど。

特に人物が登場するシーンでは、まるでキャストが目の前にいるかのような臨場感があり、映像に引き込まれていきます。

個人的には、同じNebulaシリーズのフルHD画質・Capsule 3 Laserと比較しても、このリアルさや没入感は圧倒的にCosmos 4K SEが上だと感じました。

色のあざやかさ

Nebula Cosmos 4K SEによる料理映像の投影シーン。野菜や果物の鮮やかな色合いがリアルに再現された高画質映像。

そして、もっとも驚かされたのが「色の鮮やかさ」です。

たとえばフルーツの画像ひとつ取っても、色彩は非常に豊かで階調に深みがあり、まるで本物のような“生き生きとした色合い”

このリアリティを支えているのが、やはり1800ANSIルーメンという高い明るさだと感じました。

明るさがあることで、背景の黒がしっかり引き締まり、鮮やかな色彩とのコントラストがより一層際立ちます。
この“光と色のバランスの良さ”が、映像全体に奥行きと存在感を与えてくれます。

プロジェクターの光源別比較表。LED光源、ハイブリッド光源(LED+レーザー)、レーザー光源の3種類を明るさ・色の表現力・価格・使用環境ごとに比較。レーザー光源は明るく高性能だが高価格帯、LEDは暗室向けの入門モデル、ハイブリッドはバランス型で長時間視聴に最適。

一方で、実際の口コミでは「発色がやや物足りない」といった声も一部見受けられます。
確かに、私もレーザー光源を採用したモデルと比較した際には、色の出方がより『ナチュラル寄り』に感じる場面もありました。

明るさの面でも、シーンによってはやや抑えめに感じるかもしれません。

Cosmos 4K SEは、『LEDとレーザーを組み合わせた“ハイブリッド光源』を採用しており、
「光量はしっかりあり映像は鮮明」だけど、色味はレーザーモデルと比べるとやさしく自然寄り、という印象です。
このあたりは好みによって評価が分かれる部分かもしれません。

とはいえ、個人的には非常にバランスの良い色表現だと感じていて、特に暗室での発色は高精細かつ奥行き感のある映像で、満足度は非常に高かったです。

Dolby Vision® 

Nebula Cosmos 4K SEによるDolby Vision対応のイメージビジュアル。映画館のような空間で深みのある色とコントラストを再現。

Anker公式サイトより引用

Cosmos 4K SEは、Dolby Vision(ドルビービジョン)に対応しています。
Dolby Visionは、米Dolby Laboratories社が開発したHDR(ハイダイナミックレンジ)映像規格の一つで、数あるHDR規格の中でも最上位に位置づけられます。

輝度、色深度、フレームごとの動的メタデータにより、シーンごとに最適な明暗・色彩バランスを自動で調整。よりリアルで没入感のある映像体験を可能にします。

特に、暗いシーンの豊かな階調表現や、まばゆい光が差し込む瞬間のダイナミックなコントラスト描写は圧巻。

Netflixで4KとDolby Vision対応のコンテンツが表示されているUI画面。Nebula Cosmos 4K SEでDolby Visionが認識されている様子。


Dolby Vision対応の映画やドラマであれば、制作者の意図を忠実に再現した映像美を堪能できますが、すべてのコンテンツがDolby Visionに対応しているわけではなく、非対応作品では通常のHDRでの再生となる点には注意が必要です。

また、Cosmos 4K SEで4K画質のコンテンツを楽しむためには、視聴するストリーミングサービスによって「4K対応プラン」への加入が必要な場合があります。

また、すべての作品が4K画質に対応しているわけではない点にも注意が必要です。

スピーカー性能は?Nebula Cosmos 4K SEの音質レビュー

Cosmos 4K SEは、15Wのスピーカードライバーを2基搭載し、合計30Wの高出力サウンドに対応しています。
スピーカーのタイプはフルレンジで、1つのスピーカーが低音から高音まで幅広い音域をカバーします。

ツィーターを搭載した2ウェイスピーカー(2wayスピーカー)と比べると、音の分離感にはやや劣るものの、下から突き上げるようなパワーがあってまとまりのある音質に仕上がっていると感じました。

サウンドモードは「ムービー」「音楽」「アウトドア」「カスタム」の4種類が用意されており、カスタム設定では、左右のバランスや高音・低音を細かく調整することも可能です。

Nebula Cosmos 4K SEの音声設定画面。ムービー・音楽・アウトドア・カスタムのイコライザーモードが選択可能。

「ムービー」設定では、セリフの聞き取りやすさと低音の迫力のバランスが良好です。

Nebula Cosmos 4K SEのカスタム音声設定画面。バランス・低音域・高音域を数値で細かく調整可能なイコライザー。


そのままでも十分楽しめますが、もう少し“ドンシャリ感”(低音と高音の強調)を味わいたいという場合は、
カスタム設定で低音・高音レベルを調整するのがおすすめです。

特に低音を上げると迫力が増し、アクションシーンなどでは体に響くような重厚感が感じられますし、
高音を上げることで環境音や細かな音の輪郭もより鮮明になります。

起動スピードや操作感は?使い勝手をリアルにレビュー!

起動は何秒?レスポンスの速さに注目

Nebula Cosmos 4K SEの起動時間をストップウォッチで計測している様子。起動完了まで約48秒を表示。

Cosmos 4K SEの起動時間は実測で約43秒でした。

ただし、スタンバイ状態からの起動であれば約2秒と非常に高速で、

電源ボタンを押すとほぼ瞬時に投影が開始されます。

Nebula Capsuleシリーズと比べても、かなり素早く感じられました。

スマホ連携は?Nebula Connectアプリの便利機能を紹介!

Nebula ConnectアプリでCosmos 4K SEを選択し、スマホをリモコンとして使用する画面。

Anker Nebulaシリーズは、専用の「Nebula Connect」アプリに対応しており、スマートフォンからプロジェクターの操作が可能です。

アプリのUIは非常に見やすく、直感的に使える点も好印象。

操作モードは「タッチパッド」「方向キー」「マウスモード」の3種類から選べますが、個人的にはタッチパッドの操作感が特に好みです。

私はiPhoneで操作していますが、タッチ操作のたびにスマホがわずかに振動してくれるため、物理ボタンがなくても“しっかり押している感覚”があるのが使いやすいなと感じます。

また、検索画面ではキーボード入力にも対応しており、文字入力もスムーズでストレスがありません。

さらにアプリ内からは、スクリーンミラーリング機能や癒し動画、壁時計などのツールにもアクセス可能です。

ピント合わせやズームは自動?調整のしやすさをチェック!

Cosmos 4K SEの自動補正機能を説明した図。オートフォーカス、台形補正、スクリーンフィット、障害物回避、壁色適応、環境光適応の6種類の補正機能を搭載

Cosmos 4K SEの映像補正機能は以下の通りです

  • オートフォーカス
  • 台形補正(垂直/水平)
  • スクリーンフィット
  • 障害物回避
  • 壁色適応
  • 環境光適応

オートフォーカス・台形補正は、設定から “シームレス台形補正”をONにすることで、


補正時に白いガイド画面を表示せず、映像を中断することなく
高速かつ自然な補正が可能になります。

これは、イメージセンサーに加えてToFセンサー(Time of Flight)が搭載されていて、
壁までの距離や奥行きを瞬時に測定できるおかげです。

実際に使ってみても、補正のたびに映像が止まることがないので、
視聴中のストレスをほとんど感じませんでした。

環境光適応は、周囲の明るさに応じて輝度やコントラストを自動調整してくれる機能。

映像ではやや分かりづらいかもしれませんが、暗い部屋では少し明るさを抑えてくれるので、眩しさに敏感な方でも快適に視聴できます。いちいち手動で設定する必要がないのも嬉しいポイントです。

リモコンの操作性は?使い心地と反応の速さをレビュー

Googleアシスタントに対応したNebula Cosmos 4K SEのリモコン。マイクと音声操作ボタンが搭載され、子供でも音声で簡単に検索可能。

Cosmos 4K SEには、音声操作に対応した専用リモコンが付属しています。

Google TV OS搭載のCapsuleシリーズと全く同じデザインのリモコンで、ボタン配置も非常にシンプルかつ必要最小限。

直感的に操作できるため、迷うことなく使える点がとても気に入っています。

中央のGoogleアシスタントボタンを押すことで、
アプリの起動やコンテンツの検索、天気予報の確認から、しりとりなどのちょっとした暇つぶしにも対応。

まさに“話しかけるだけで操作できるスマートリモコン”といった印象です。

Cosmos 4K SEとNebula Capsule 3 LaserのGoogleアシスタント対応リモコンを比較。両モデル共通のシンプルな音声操作対応リモコンを採用

ちなみに私はNebula Capsuleシリーズも所有しているため、リモコンの混同を防ぐために、Cosmos 4K SEのリモコンは赤外線発信部の保護フィルムをあえて剥がさずに使用しています(苦笑)。

個人的には、Cosmos 4K SEが上位モデルであることを考えると、リモコンのデザインにももう少し高級感などの差別化があってもよかったかなと感じます。

とはいえ、Nebula Capsuleシリーズと同じリモコンを採用しているため、買い替え後も操作に迷うことなく、スムーズに使い続けられるのは大きなメリットです。

Google TV搭載で何ができる?アプリや使い勝手を紹介

Google TVとAndroid TVの検索機能の違いを比較した図。Google TVは複数の動画配信サービスを横断検索でき、作品検索がスピーディーに可能。

Cosmos 4K SEは、Google TVを搭載しています。

Google TVでは、YouTube、Prime Video、Netflix、Disney+といった主要なストリーミングアプリを横断して検索することが可能。
コンテンツごとにアプリを切り替える手間がなく、検索や視聴がとにかくスムーズに行えます。

また、視聴履歴に基づいたおすすめ表示機能も非常に優秀で、映画やドラマにマンネリを感じているときでも、
「ちょっと観てみようかな」と思わせてくれる作品と出会えるのが魅力です。

私自身、映画やドラマをよく観るのですが、本編を見終えたあとにメイキング映像が表示されたり、
関連キャストの過去作品が並んだりと、気づけばいろんな作品に“枝分かれ”して楽しめるのがGoogle TVの面白いところ。

エンタメ体験の面でも、Google TVは非常に完成度の高いプラットフォームだと感じました。

スマホ画面を簡単ミラーリング!Chromecast対応もバッチリ

アプリ内コンテンツのキャスト

スマートフォンやタブレットからのワイヤレスキャスト方法を解説した図。キャストアイコンをタップするだけでプロジェクターに映像を転送できる。

Cosmos 4K SEでは、スマートフォンやタブレットからのワイヤレスキャストにも対応しています。
使用するには、デバイスとプロジェクターを同じWi-Fiネットワークに接続したうえで、以下の操作を行います。

  • デバイスでストリーミングアプリを起動
  • 視聴したいビデオを再生
  • ビデオ画面上のキャストアイコンをタップ
  • 接続先として**「NEBULA Cosmos 4K SE」**を選択

これだけで、スマートフォンの映像をプロジェクターにミラーリングすることができます。

特別な設定も不要で、普段使っているアプリからそのまま大画面で楽しめるのが魅力です。

まとめ

実際にCosmos 4K SEを使ってみて感じたのは、明るさも画質も、モバイル機のCapsuleシリーズとは次元の違う感動があるということ。

私自身、自腹で購入しましたが、これは大正解だったと思っています。

また、価格面でもレーザーとLEDのちょうど中間的な立ち位置にあるのがポイントで、セール時には17万円前後まで下がることも。

もちろん、純レーザー光源のようなツヤのある鮮やかさにはやや劣る印象はありますが、逆に色味がパリッとしすぎていない分、長時間でも目が疲れにくいと感じました。私にはむしろちょうど良いバランスです。

Cosmos 4K SEは、モバイル機からワンランク上のホームプロジェクターへステップアップしたい人にとって、手の届きやすい選択肢だと思います。

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もくじ