こんにちは!
りくガジェのりくぴいです。@rikupii_gadget
リビングでも寝室でも活躍してくれる、Nebula CapsuleシリーズやBenQ GVシリーズ。
これまでさまざまなモバイルプロジェクターを試してきた私ですが——
- 「もっと大きな画面で観たい!」
- 「もっと明るく、もっとシアターっぽく楽しみたい!」
- 「リビングの壁紙でも自分の部屋のスクリーンでも楽しみたい!」
そんな欲がね…気づけば膨らんでいました。
そしてついに選んだのが、Nebula Cosmos 4K SEです。
Capsule 3 Laserからの買い替え。
いや、これが想像以上に『衝撃的な体験』。
そんなわけで今回は、Nebula Cosmos 4K SEを半年使って感じたことを、正直にレビューしていきます!
こんな人にぴったり!Cosmos 4K SEはどんな人向け?

Cosmos 4K SEは、いわゆる“ホームプロジェクター”に分類される製品で、モバイル機であるNebula Capsuleシリーズとはまったくの別モノです。
だからこそ、以下のような人にこそ本領を発揮してくれます!
- 昼間でも明るく見たい人
→ 1800ANSIルーメンの高輝度だから、日中の使用も視野に入ります。 - リビングで100インチ超の大画面を常設したい人
→ 投影距離に余裕がある部屋に最適。 - 家庭用プロジェクターでも「画質に妥協したくない」人
→ フル4K・Dolby Vision®対応で、映画やアニメの世界観をそのまま楽しめます。 - スピーカー外付けなしで映画館気分を味わいたい人
→ フルレンジスピーカー搭載。低音も響くから、別売りスピーカーがなくてもOK。
逆に、実際に使ってみて気づいたのですが、

- 「寝室で手軽に天井投影したい」
- 「コンパクトさを重視したい」
という方には、
やっぱりNebula CapsuleシリーズやBenQ GVシリーズのような“モバイルタイプの方が、使い勝手がいいなと感じました。
片手でサッと持ち運べて、ポンと置くだけで投影できる。
気軽に使いたい人には、モバイル機のこの“お手軽さ”が最大の魅力なんですよね。
なので結論としては、
「できるだけリーズナブルに、本格的なシアター環境を作りたい」
そんな人には、Cosmos 4K SEは十分、選択肢に入ってくるモデルだと思います!
CapsuleからCosmosへ。Nebulaシリーズの違いを簡単に解説!
モデル | ![]() Cosmos 4K SE | ![]() Nebula Capsule 3 Laser |
---|---|---|
発売日 | 2024年10月 | 2022年12月 2024年9月12日以降 販売分よりGoogle TV OS版 |
サイズ | 高さ※:約220mm 幅:約165mm 奥行:約263mm ※ハンドル部分を除く | 高さ:約167mm 直径:約83mm |
重さ | 約4.5kg | 約950g |
解像度 | 3840 x 2160画素 (4K) | 1920×1080画素 (フルHD) |
輝度 | 1800ANSI ルーメン | 300ANSI ルーメン |
対応OS | Google TV | Google TV |
スピーカードライバー | 15W x 2 | 8W |
台形補正機能 | 垂直 / 水平 (自動・手動) | 垂直 / 水平 (自動・手動) |
価格 | 199,900円 (税込み) | 119,900円 (税込み) |
価格をみてみる | 価格をみてみる |
Nebulaシリーズには、大きく分けて「モバイル機のCapsuleシリーズ」と「据え置き機のCosmosシリーズ」があります。
どちらも魅力的ですが、使い方・スペック・サイズ感が大きく異なるのが特徴です。
私自身も、リビングではCapsule 3 Laser、寝室ではCapsule 3を愛用していました。
ザックリお伝えすると、
- Capsule=手軽さ・機動性重視
- Cosmos=画質と臨場感重視
つまり、「どこで・どうやって楽しみたいか?」に合わせて選べば、きっと後悔しない1台が見つかりますよ。
スペック早見表|Nebula Cosmos 4K SEの基本性能をチェック!
モデル | Cosmos 4K SE ![]() |
---|---|
製品型番 | D2342511 |
カラー | スペースグレー |
サイズ | 高さ:※約220mm 直径:約165mm 奥行:約263mm ※ハンドル部分を除く |
重量 | 約4.5kg |
光源 | Laser + LED |
輝度 | 1800 ANSIルーメン |
解像度 | 3840 x 2160画素 (4K ) |
搭載OS | Google TV |
ランプ寿命 | 約30,000時間 |
アスペクト比 | 16:9 |
スクリーン サイズ | 20 ~ 200 インチ |
フォーカス | 自動 |
台形補正 | 自動 |
水平補正 | 自動 |
スクリーン フィット | あり |
障害物回避 | あり |
壁色補正 | 自動 |
明るさ補正 | 自動 |
スピーカー出力 | 15W×2 合計30W |
価格 | 199,900円 (税込み) |
公式サイト | Anker公式サイト |
それでは、ここからはCosmosシリーズに焦点を当てていきます。
同シリーズの上位モデルであるCosmos 4Kは、2022年6月に発売された4K対応の本格ホームプロジェクターです。
解像度はCosmos 4K SEと同じく4K(3840×2160)ですが、最大2200ANSIルーメンという高輝度とレーザー光源による色の再現性の高さが特徴。
搭載OSはAndroid TVであり、Cosmos 4K SEとは異なりますが、Netflixにも対応しているため、動画視聴は快適に楽しめます。
2200ANSIルーメンのしっかりとした明るさと、色味や映像の鮮やかさにこだわりたい人には、間違いなくおすすめできる1台です。
サイズ感•デザインはどんな感じは?


Cosmos 4K SEのサイズ感は、実際に手にしてみると「思ったよりコンパクトだな」という印象でした。
サイズは高さ 約220mm × 幅 165mm × 奥行 263mm(※ハンドル除く)。

もちろん、Capsuleシリーズと比べると一回り以上大きくなっていますが、幅165mmというサイズ感は、一般的なティッシュ箱や小型スピーカーと同じくらい。
幅がスリムなので、わりと狭いスペースにもスッと置けて便利でした。
デザインや本体の質感については、ツヤ感や派手さは控えめですが、クセのない落ち着いた仕上がりで、個人的にはとても気に入っています。

本体前面には、左から順に 照度センサー・イメージセンサー・レンズ・ToFセンサーが配置されています。
- 照度センサー:周囲の明るさに応じて、画面の輝度を自動で調整します。
- イメージセンサー:オートフォーカス・台形補正・スクリーンフィット・障害物回避など、映像解析に使われる“目”の役割。
- ToFセンサー:壁までの距離や奥行きを瞬時に測定するための高精度センサーです。
オートフォーカスに関しては後述しますが、
このイメージセンサーとToFセンサーが組み合わさることで、ピント合わせのスピードと精度が格段にアップ。
起動直後でも、ストレスのないスムーズな投影が可能になっています。


Cosmos 4K SE本体には、左右それぞれ15Wのスピーカーを搭載(合計30W)。
しっかりした音圧と広がりがあり、別売りスピーカーなしでも映画を十分楽しめる音質です。

本体上部には持ち運びに便利なハンドルがついており、前面ロゴの下にはリモコン操作用の赤外線レシーバーが配置されています。

背面(下部)のポート構成は、左から順に
AC入力ポート、HDMIポート(×2)、USB-Aポート、AUX端子というシンプルな構成です。
HDMIのうち**「HDMI 2」ポートはeARC対応**なので、eARC対応のAVアンプやサウンドバーと接続する場合は、このポートを使用してください。

本体上面はとてもシンプルで、あるのは電源ボタンのみ。
よく見ると、本体側には音量やメニュー操作といった物理ボタンが一切ありません。
最初は「ちょっと不便かも?」と思いましたが、実際に使ってみると、
リモコン操作+スマホのNebula Connectアプリで操作できます。。
個人的には、本体ボタンがなくても特に困ることはありませんでした。
ただし、小さなお子様がいるご家庭では、リモコンの電池切れ対策として単4電池(×2)の予備を用意しておくと安心です。

本体の底面には、1/4インチの三脚用ソケットがあり、 スタンドや三脚にしっかり固定することが可能です。
Cosmos 4K SEはジンバルがついていないので、本体のみでは角度調整できません。
必要に応じて、フロアスタンドなどがあれば便利です。
また、天井設置も一応可能ですが、本体重量が約4.5kgとやや重めなため、
設置場所の補強や強度の確認は必須になります。
持ち運びやすさは?本体の重さをチェック

Cosmos 4K SEの重量は約4.5kg。
米袋(5kg)より少し軽いくらいの重さです。
それなりに重量はありますが、本体にはしっかりしたハンドルが付いているため、持ち運びは意外とラク。
デザイン性よりも実用性が前面にでているものの、20万円近いプロジェクターを安心して持ち運べるという点では、とてもありがたい装備です。

Cosmos 4K SEを実際に使ってみて感じたのが、ハンドルの持ちやすさです。
持ち手の『手のひら』が当たる部分にはゴムの滑り止めが貼られており、見えにくい部分にもきちんと配慮されています。
こうした工夫で物理的な持ちやすさ以上に、『心理的な安心感がすごく大きい』と感じました。
最大200インチ対応!投影距離と画面サイズ

Cosmos 4K SEは、20インチから最大200インチまでの投影サイズに対応。
投影距離の目安は、60インチで約1.59m、200インチでは約5.31mとなっています。
ただし、1.59m未満(=60インチ未満)または150インチを超えるサイズでの投影時は、
自動台形補正が使えず、手動での調整が必要になる点に注意が必要です。

ちなみに私の自宅では、120インチが限界サイズといったところ。
購入前には、投影予定の距離やスペースをしっかり測っておくと安心です。
Capsuleシリーズとは別物。Cosmos 4K SEの消費電力は約200W

メーカー公式のスペック表には消費電力の記載がなかったため、ワットチェッカーを使って実際に視聴時の消費電力を計測してみました。
その結果、Cosmos 4K SEの消費電力は約200Wという数値に。
これはPlayStation 5とほぼ同等の消費電力で、特別に電力を食うわけではありません。
ただし、Capsule 3 Laserは最大でも45W以下であることを考えると、両者の間には消費電力にかなりの差があることがわかります。
Cosmos 4K SEはCapsule 3 Laserの300ANSIルーメンと比べて、約6倍となる1800ANSIルーメンの高輝度を実現しています。
この光量を出すためには、それ相応の消費電力が必要ということですね。

ちなみに、「設定 > システム > 電源と省エネ設定」内では、以下の項目をカスタマイズできます。
- 操作がないときに自動でスリープに入るまでの時間設定(15分〜24時間、または「なし」)
- スリープタイマーの設定(10分〜120分、または「なし」)
これらの機能を活用することで、使用スタイルに合わせた節電が可能です。
ちなみに私は、リビングでソファー寝落ち→妻に怒られるというパターンが定番なので、
あらかじめタイマーをセットして、無駄な電力消費を防ぐようにしています。
同梱品チェック|付属品は全部で何が入ってる?

Cosmos 4K SEの付属品は、
ACコード・リモコン・単4形乾電池・クイックスタートガイドというシンプルな構成です。

リモコンは、Capsuleシリーズと同じGoogleアシスタント対応タイプ。
ボタン数は少なめながら、シンプルかつ優れたUI設計により、直感的な操作が可能です。
音声入力にも対応しているので、YouTube検索やコンテンツの呼び出しもスムーズ。
取り扱い説明書には「ACアダプタ」と記載がありますが、実際にはACコードのみが付属しており、AC電源は本体に内蔵されています。
ACコードの長さは約2mでちょうど良く、リビング設置でも困ることはありませんでした。
明るさはどのくらい?実環境で比較!
全体的に見ると、Cosmos 4K SEは明るい環境でも概ね満足に視聴可能です。
とはいえ、投影面への日光の当たり方は、時間帯や季節(太陽の傾き)によって大きく変わるため、一概には判断しにくいところです。
今回は、いつもの室内照明に加えて、昼間の環境でも
- 日中
- 夕方 (曇り・雨天時も同様)
の2パターンで、より詳しく映像の見え方を検証しています。
日中

私の家でも、いちばん日差しが強いリビングに設置して視聴していますが、意外と普通に観れてしまうんです。
とはいえ、直射日光が差し込む時間帯は、映像がやや白っぽく見えてしまうことも。
このレベルの明るさでもある程度楽しめますが、より快適に視聴するなら、もうワンランク上の明るさがあってもいいかなと感じました。
夕方 (曇り・雨の日も同様)

窓から差し込む光が少なくなってくると、カーテンを閉めなくても見やすい映像を楽しめました。
Nebula Capsuleシリーズは、基本的に暗い環境下での使用を想定したモデルですが、
Cosmos 4K SEなら、ある程度明るい室内でも十分に視聴できる明るさがあります。
また、曇りや雨の日の昼間でも問題なく視聴できたので、個人的にはとても満足しています。
照明 (全灯)

続いて、夜に照明を全灯した状態で視聴してみました。
Nebula Capsuleシリーズでは、どうしても映像が白っぽく飛んでしまうことが多かったのですが、Cosmos 4K SEならそこそこ観られるレベルです。
さすがに深みのある色合いまでは照明にかき消されてしまう印象ですが、明るい室内でも「普通に観られる」と感じる映像クオリティでした。
照明 (一部)

シーリング照明を消し、投影面の横にある間接照明だけを点けた状態で視聴してみました。
すると、4K解像度ならではのきめ細やかさが際立ち、色合いにもぐっと深みが増してきます。
この状態では、映像の明るさも鮮明さもまったく問題なく、非常に満足度の高い仕上がりでした。
家族が集まるリビングでは、部屋を真っ暗にするのはちょっと気が引ける場面もありますが、これくらいの明るさなら気兼ねなく楽しめます。
照明OFF (暗室)

まさに、圧巻の映像美。
明るい時間帯ではやや柔らかめに感じられた映像も、暗室環境では一変。
画面の隅々まで緻密な描写が際立ち、細部の表現力が一段と引き上げられた印象です。
そして極めつけは、鮮やかで生き生きとした色彩。
視覚を超えて“肌で感じる”ような没入感のある映像が広がります。
特に暗室では、1800ANSIルーメンという高い明るさが映像表現の力をさらに引き出していると強く感じました。
Cosmos 4K SEの画質を徹底レビュー|使って感じた実力とは?
光源タイプはLaser + LEDのハイブリット!

Anker公式サイトより引用
Cosmos 4K SEの光源は、レーザーとLEDを組み合わせたハイブリッドタイプ。
1800ANSIルーメンの高輝度と、10.7億色に対応する広色域によって、より緻密で深みのある色彩表現を実現しています。
レーザー光源が持つ色の純度の高さと、LED光源が得意とする自然な発色。
そのちょうど中間に位置するのが、Cosmos 4K SEのバランスの取れた色合いだと感じました。
さらに、比較的リーズナブルな価格帯で手に入れられるのも大きなメリット。
肌も髪も、質感までも——NebulaMaster™️の描写力

Anker公式サイトより引用
NebulaMaster™(ネビュラ・マスター)**は、Nebulaが独自に開発した映像処理エンジンで、フレームごとに精密な補正をかけることで、鮮明なコントラストと自然な色彩表現を実現します。
図のように、明るさや色のバランスを映像ごとに細かく調整することで、より立体的で臨場感ある映像体験を支えています。
Cosmos 4K SEの画質を検証|明るさ・色・コントラストの違いとは?
Cosmos 4K SEの画質をみていきましょう。
投影条件は暗室での100インチスクリーンと、リビングの壁紙120インチでの検証です。
コントラスト

コントラストに関しては、ライトに照らされたビルや道路の上を走る車のテールライトがはっきりと際立ち、ビルの黒い外壁や夜空との明暗差がしっかり表現されています。
一般的にコントラストが甘いと、全体的に白っぽく平坦な映像に見えてしまいますが、 Cosmos 4K SEでは黒がしっかりと引き締まり、画面に奥行きと立体感が感じられます。
夜景の描写ひとつ取っても、その表現力の高さに思わず見入ってしまいました。
解像度

Cosmos 4K SEは、3840×2160の4K解像度に対応しており、フルHD(1920×1080)と比べて約4倍の画素数を誇ります。
女性の肌のキメや髪の毛の質感まで細部がくっきりと映し出され、映像の精細さに思わず見入ってしまうほど。
特に人物が登場するシーンでは、まるでキャストが目の前にいるかのような臨場感があり、映像に引き込まれていきます。
個人的には、同じNebulaシリーズのフルHD画質・Capsule 3 Laserと比較しても、このリアルさや没入感は圧倒的にCosmos 4K SEが上だと感じました。
色のあざやかさ

そして、もっとも驚かされたのが「色の鮮やかさ」です。
たとえばフルーツの画像ひとつ取っても、色彩は非常に豊かで階調に深みがあり、まるで本物のような“生き生きとした色合い”。
このリアリティを支えているのが、やはり1800ANSIルーメンという高い明るさだと感じました。
明るさがあることで、背景の黒がしっかり引き締まり、鮮やかな色彩とのコントラストがより一層際立ちます。
この“光と色のバランスの良さ”が、映像全体に奥行きと存在感を与えてくれます。

一方で、実際の口コミでは「発色がやや物足りない」といった声も一部見受けられます。
確かに、私もレーザー光源を採用したモデルと比較した際には、色の出方がより『ナチュラル寄り』に感じる場面もありました。
明るさの面でも、シーンによってはやや抑えめに感じるかもしれません。
Cosmos 4K SEは、『LEDとレーザーを組み合わせた“ハイブリッド光源』を採用しており、
「光量はしっかりあり映像は鮮明」だけど、色味はレーザーモデルと比べるとやさしく自然寄り、という印象です。
このあたりは好みによって評価が分かれる部分かもしれません。
とはいえ、個人的には非常にバランスの良い色表現だと感じていて、特に暗室での発色は高精細かつ奥行き感のある映像で、満足度は非常に高かったです。
Dolby Vision®

Anker公式サイトより引用
Cosmos 4K SEは、Dolby Vision(ドルビービジョン)に対応しています。
Dolby Visionは、米Dolby Laboratories社が開発したHDR(ハイダイナミックレンジ)映像規格の一つで、数あるHDR規格の中でも最上位に位置づけられます。
輝度、色深度、フレームごとの動的メタデータにより、シーンごとに最適な明暗・色彩バランスを自動で調整。よりリアルで没入感のある映像体験を可能にします。
特に、暗いシーンの豊かな階調表現や、まばゆい光が差し込む瞬間のダイナミックなコントラスト描写は圧巻。

Dolby Vision対応の映画やドラマであれば、制作者の意図を忠実に再現した映像美を堪能できますが、すべてのコンテンツがDolby Visionに対応しているわけではなく、非対応作品では通常のHDRでの再生となる点には注意が必要です。
また、Cosmos 4K SEで4K画質のコンテンツを楽しむためには、視聴するストリーミングサービスによって「4K対応プラン」への加入が必要な場合があります。
また、すべての作品が4K画質に対応しているわけではない点にも注意が必要です。
スピーカー性能は?Nebula Cosmos 4K SEの音質レビュー
Cosmos 4K SEは、15Wのスピーカードライバーを2基搭載し、合計30Wの高出力サウンドに対応しています。
スピーカーのタイプはフルレンジで、1つのスピーカーが低音から高音まで幅広い音域をカバーします。
ツィーターを搭載した2ウェイスピーカー(2wayスピーカー)と比べると、音の分離感にはやや劣るものの、下から突き上げるようなパワーがあってまとまりのある音質に仕上がっていると感じました。
サウンドモードは「ムービー」「音楽」「アウトドア」「カスタム」の4種類が用意されており、カスタム設定では、左右のバランスや高音・低音を細かく調整することも可能です。

「ムービー」設定では、セリフの聞き取りやすさと低音の迫力のバランスが良好です。

そのままでも十分楽しめますが、もう少し“ドンシャリ感”(低音と高音の強調)を味わいたいという場合は、
カスタム設定で低音・高音レベルを調整するのがおすすめです。
特に低音を上げると迫力が増し、アクションシーンなどでは体に響くような重厚感が感じられますし、
高音を上げることで環境音や細かな音の輪郭もより鮮明になります。
起動スピードや操作感は?使い勝手をリアルにレビュー!
起動は何秒?レスポンスの速さに注目

Cosmos 4K SEの起動時間は実測で約43秒でした。
ただし、スタンバイ状態からの起動であれば約2秒と非常に高速で、
電源ボタンを押すとほぼ瞬時に投影が開始されます。
Nebula Capsuleシリーズと比べても、かなり素早く感じられました。
スマホ連携は?Nebula Connectアプリの便利機能を紹介!

Anker Nebulaシリーズは、専用の「Nebula Connect」アプリに対応しており、スマートフォンからプロジェクターの操作が可能です。
アプリのUIは非常に見やすく、直感的に使える点も好印象。
操作モードは「タッチパッド」「方向キー」「マウスモード」の3種類から選べますが、個人的にはタッチパッドの操作感が特に好みです。
私はiPhoneで操作していますが、タッチ操作のたびにスマホがわずかに振動してくれるため、物理ボタンがなくても“しっかり押している感覚”があるのが使いやすいなと感じます。
また、検索画面ではキーボード入力にも対応しており、文字入力もスムーズでストレスがありません。
さらにアプリ内からは、スクリーンミラーリング機能や癒し動画、壁時計などのツールにもアクセス可能です。
ピント合わせやズームは自動?調整のしやすさをチェック!

Cosmos 4K SEの映像補正機能は以下の通りです。
- オートフォーカス
- 台形補正(垂直/水平)
- スクリーンフィット
- 障害物回避
- 壁色適応
- 環境光適応
オートフォーカス・台形補正は、設定から “シームレス台形補正”をONにすることで、
補正時に白いガイド画面を表示せず、映像を中断することなく
高速かつ自然な補正が可能になります。
これは、イメージセンサーに加えてToFセンサー(Time of Flight)が搭載されていて、
壁までの距離や奥行きを瞬時に測定できるおかげです。
実際に使ってみても、補正のたびに映像が止まることがないので、
視聴中のストレスをほとんど感じませんでした。
環境光適応は、周囲の明るさに応じて輝度やコントラストを自動調整してくれる機能。
映像ではやや分かりづらいかもしれませんが、暗い部屋では少し明るさを抑えてくれるので、眩しさに敏感な方でも快適に視聴できます。いちいち手動で設定する必要がないのも嬉しいポイントです。
リモコンの操作性は?使い心地と反応の速さをレビュー

Cosmos 4K SEには、音声操作に対応した専用リモコンが付属しています。
Google TV OS搭載のCapsuleシリーズと全く同じデザインのリモコンで、ボタン配置も非常にシンプルかつ必要最小限。
直感的に操作できるため、迷うことなく使える点がとても気に入っています。
中央のGoogleアシスタントボタンを押すことで、
アプリの起動やコンテンツの検索、天気予報の確認から、しりとりなどのちょっとした暇つぶしにも対応。
まさに“話しかけるだけで操作できるスマートリモコン”といった印象です。

ちなみに私はNebula Capsuleシリーズも所有しているため、リモコンの混同を防ぐために、Cosmos 4K SEのリモコンは赤外線発信部の保護フィルムをあえて剥がさずに使用しています(苦笑)。
個人的には、Cosmos 4K SEが上位モデルであることを考えると、リモコンのデザインにももう少し高級感などの差別化があってもよかったかなと感じます。
とはいえ、Nebula Capsuleシリーズと同じリモコンを採用しているため、買い替え後も操作に迷うことなく、スムーズに使い続けられるのは大きなメリットです。
Google TV搭載で何ができる?アプリや使い勝手を紹介

Cosmos 4K SEは、Google TVを搭載しています。
Google TVでは、YouTube、Prime Video、Netflix、Disney+といった主要なストリーミングアプリを横断して検索することが可能。
コンテンツごとにアプリを切り替える手間がなく、検索や視聴がとにかくスムーズに行えます。
また、視聴履歴に基づいたおすすめ表示機能も非常に優秀で、映画やドラマにマンネリを感じているときでも、
「ちょっと観てみようかな」と思わせてくれる作品と出会えるのが魅力です。
私自身、映画やドラマをよく観るのですが、本編を見終えたあとにメイキング映像が表示されたり、
関連キャストの過去作品が並んだりと、気づけばいろんな作品に“枝分かれ”して楽しめるのがGoogle TVの面白いところ。
エンタメ体験の面でも、Google TVは非常に完成度の高いプラットフォームだと感じました。
スマホ画面を簡単ミラーリング!Chromecast対応もバッチリ
アプリ内コンテンツのキャスト

Cosmos 4K SEでは、スマートフォンやタブレットからのワイヤレスキャストにも対応しています。
使用するには、デバイスとプロジェクターを同じWi-Fiネットワークに接続したうえで、以下の操作を行います。
- デバイスでストリーミングアプリを起動
- 視聴したいビデオを再生
- ビデオ画面上のキャストアイコンをタップ
- 接続先として**「NEBULA Cosmos 4K SE」**を選択
これだけで、スマートフォンの映像をプロジェクターにミラーリングすることができます。
特別な設定も不要で、普段使っているアプリからそのまま大画面で楽しめるのが魅力です。
まとめ
実際にCosmos 4K SEを使ってみて感じたのは、明るさも画質も、モバイル機のCapsuleシリーズとは次元の違う感動があるということ。
私自身、自腹で購入しましたが、これは大正解だったと思っています。
また、価格面でもレーザーとLEDのちょうど中間的な立ち位置にあるのがポイントで、セール時には17万円前後まで下がることも。
もちろん、純レーザー光源のようなツヤのある鮮やかさにはやや劣る印象はありますが、逆に色味がパリッとしすぎていない分、長時間でも目が疲れにくいと感じました。私にはむしろちょうど良いバランスです。
Cosmos 4K SEは、モバイル機からワンランク上のホームプロジェクターへステップアップしたい人にとって、手の届きやすい選択肢だと思います。



