本記事はブーリス様より製品提供を受けて執筆していますが、内容の編集権は当方にあり、事前確認や指示はありません。
こんにちは!
りくガジェのりくぴいです。@rikupii_gadget
今回は、ずっと気になっていたBoulies(ブーリス)Master Rex を、じっくりレビューしていきます。
- 「長時間座っても疲れにくい椅子、結局どれが正解なの?」
- 「ゲーミングチェアは派手すぎる…でも快適さは欲しい」
- 「在宅ワークもゲームも、1台で全部こなしたい!」
そんな方にこそ、今回の Master Rex はガッツリ刺さる一脚です。
僕自身、ブログ執筆や動画編集で 1日8時間以上チェアに座りっぱなし の日も多いため、
座り心地・ランバーサポート・デザイン・リクライニング・オットマンまで、
全部“リアルに使ったうえで”感じたことを正直にまとめています。
結論から言うと、Master Rex は
「落ち着いた大人デザイン × 長時間作業の快適性 × 休憩性能」
この3つがものすごくバランスよく作られているチェアでした。
それではさっそく、
Boulies がどんなメーカーなのか、そして Master Rex がどこに強みのあるモデルなのか、
わかりやすく紹介していきます!
Boulies(ブーリス)とは

Boulies(ブーリス)は、2017年4月にロンドンで創業したブランドで、“長時間座っても疲れにくいチェア”を追求してきました。
設計・開発はすべて英国チームが担当し、英国らしいエルゴノミクス思想と、世界最大級のゲーミングチェア生産拠点である中国の高水準な製造技術を組み合わせることで、快適性と品質をしっかり両立したチェアづくりを行っています。
2025年には福岡に日本支社を立ち上げ、日本向けの展開が本格的にスタート。
日本市場の独自のニーズに応えるため、製品ラインナップやサポート体制も強化されており、安心して使い続けられる環境が整っています。
そして、Bouliesといえば 素材へのこだわり がアイデンティティのひとつ。
今回レビューする「Master Rex」は、2025年2月に登場したレッグレスト搭載モデルで、
高級レーシングレザー × マイクロファイバースエードの心地よい素材感が魅力です。
保証も2年間限定保証 と手厚く、長期間使う椅子としての安心感もしっかり確保されています。

出典:T3 – T3 Awards 2025: The Home Finalists
海外でも評価は高く、英国T3誌ではあの Herman Miller Aeron と並んで“2025年ベストオフィスチェア部門”のファイナリスト に選出されるなど、実力派のブランドとして注目を集めています。
ゲーミングチェアブランドとしては比較的新しい存在ですが、
“座り心地 × 素材 × 安定したつくり” を融合させた Boulies のチェアは、世界中でじわじわと認知度が高まりつつあり、今後ますます注目されるブランドだと感じています。
Boulies Master Rexのスペック・グレード構成
| モデル | ![]() Boulies Master Rex |
|---|---|
| 座面の高さ | 45cm ~ 54cm |
| 座面奥行き | 48cm |
| 背もたれ高さ | 76cm |
| アームレスト高さ | 64.5cm~79cm |
| 背もたれ奥行き | 56cm |
| 座面長さ | 53cm |
| 脚部(ベース)最大幅 | 71cm |
| オットマン長さ | 41cm |
| 荷重制限 | 約180kg |
| 推奨体重 | 110kg まで |
| 推奨身長 | 155〜180cm |
| 本体重量 (組立後) | 25Kg |
| 梱包時の重量 | 27.25kg |
| カラー | Black Brown Charcoal Grey Ash Grey Como |
| メーカー希望小売価格 | 65,798円(税込) |
| Amazon価格 レビューを見る | Amazonで最新価格をチェック |
Boulies Master Rexは、同じ本体設計をベースにしながら、素材の違いで複数のグレードが選べるシリーズ構成になっています。
ラインナップは大きく2種類。

まずひとつは上質な手触りと耐久性を両立した「Ultraflex PUレザー × マイクロファイバースエード」モデル。
こちらは滑らかな質感で、高耐久・手入れのしやすさが魅力の“高級レザーモデル”です。

もうひとつは「W/Rファブリック × マイクロファイバースエード」の撥水ファブリック仕様で、通気性がよくオールシーズン快適に使える“布系の軽やかなモデル”。
どちらも座面のクッションはコールドフォーム(モールドウレタン)で共通しており、選ぶポイントは「レザーの高級感」か「ファブリックの通気性」か。

カラーは Black、Brown、Charcoal Grey、Ash Grey、Como の5色展開で、部屋のテイストに合わせて選べるのもRexシリーズの強みです。
レザーの高級感が好きならPUモデル、通気性やサラッと感を重視するならファブリックモデルを選ぶ、という分かりやすい構成になっています。
組み立て

組み立ては基本的に1人でも問題なく行えます。
パーツ点数も多すぎず、全体の工程もわかりやすいので、落ち着いて作業すればスムーズに進められました。
まず注意したいのは、梱包箱の重量が約25kgあること。
箱ごと持ち上げるとかなり重いので、2階や玄関から遠い部屋で組み立てる場合は、玄関で開封して
“パーツごとに運ぶ”のが正解です。
そうすることで、安全に作業スペースまで持っていけて、力の負担もぐっと減ります。
また、組み立てがしやすかったポイントとして、
主要なボルト類があらかじめチェア本体に仮締めされている 仕様が便利でした。

主要なボルトは仮締めしてあるのでボルトを探す手間がない
一般的なゲーミングチェアでは、袋の中に複数種類のネジが入っていて、まずは「これがどのパーツ用のボルト?」と確認する工程が必要ですが、Master Rexはその手間がほぼありません。
必要なボルトを探す時間がかからず、
直感的に次の工程に進めるため、初めてチェアを組み立てる人でも安心 だと感じました。
空間をワンランク上げる上質デザイン

シックで大人なデザイン
Master Rexのデザインは、いわゆる“ゲーミングチェアのスポーティーさ”よりも、どちらかといえば 落ち着きや上質さを感じる大人めの雰囲気 に仕上がっています。

ヘッドレストのロゴの縫製も丁寧で〇
ヘッドレストにはよくある穴がなく、フラットでシンプル。
そして内蔵式ランバーサポートを採用していることもあって、背もたれまわりが非常にスッキリして見えるんですよね。

今回は、Ultraflex PUレザー × マイクロファイバースエードモデル。
カラーはブラックですが、PUレザー部分がほんのりグレー寄りに調整されていて、ただの真っ黒よりも明らかに高級感がある色味。
さらに背もたれと座面に使われているマイクロファイバースエードが、見た目にも触り心地にも上質さをプラスしています。

縫製もかなり丁寧で、ステッチの白い糸がアクセントになっており、「大人っぽいゲーミングチェアが欲しい」という人に刺さるデザインだと思います。

肩回りもしっかりサポート
背もたれのサイド形状は穏やかで、肩まわりにゆとりを持たせた設計です。
シンプルな見た目以上に、しっかりした力強さを感じられるつくりです。

サイドの張り出しが少ないのであぐらも◎
座面サイドの形状もなだらかなので、あぐらをかく際に窮屈さが出にくいのもポイント。
このあたりは後ほど詳しく紹介しますが、 姿勢の自由度が高く、長時間でもストレスなく使える印象です。

座面後方にはbouliesロゴが控えめに刺繍されていて、全体的にシンプルで落ち着いたデザインのため、
ゲーミングルームだけでなくどんな部屋にも馴染みやすい外観。

脚部は、オフィスチェア市場でも最高グレードとされる 12万回以上の耐久性試験を合格した、SGS認証 Class 4 のガスシリンダーを採用。
耐久性が高く、長期間の使用でも安心できる仕様です。
さらに、最大耐荷重180kg(推奨体重110kg)のアルミ製五つ星スターベースを採用しており、
見た目の高級感だけでなく、耐荷重性や安定感の面でも安心です。

こういうところにアラがでるものだけど、裏側の仕上げまで丁寧に作られていました。
Master-Rex.png)
キャスターはPU(ポリウレタン)素材で、直径6cmの大きめサイズ。
そのため動きがとてもスムーズで、カーペットの上でも沈みにくく、引っかかりなく移動できます。
さらに、一般的な樹脂キャスターと比べて柔らかい素材のため、
フローリングを傷つけにくいだけでなく、移動音が静かなのも嬉しいポイントです。
長時間でも体が喜ぶ“絶妙な硬さ”

休日は8時間以上チェアに座って作業することが多いのですが、Master Rexの座り心地はその長時間でもとても快適でした。クッションの硬さが“程よく硬め”で、これがまた気持ちいいんですよね。
座面には、モールドウレタン(コールドフォーム)が使われています。
この素材は高級チェアにも採用される密度の高いクッションで、お尻・太ももにかかる圧力を均等に分散してくれるため、長時間座っても疲れにくいのが特長です。
実際、お尻や太ももの“一点が痛くなる”ような感覚はなく、じわっと体圧を和らげてくれるイメージでした。
ゆったりリラックスしたいときは、もう少し柔らかいクッションのほうが好みなのですが、腰を立てて集中姿勢を取りたいときには、この硬めのクッションがしっかり腰を支えてくれるので、姿勢がグッと安定します。

背もたれは幅にゆとりがあり、肩まわりにも適度なスペースがあります。
“がっちりホールドするタイプ”ではありませんが、クッション自体にしっかり厚みがあるので、体を預けたときに安定して支えてくれる感覚があります。
さらに、座面の横幅が約53cmとワイドで、サイドの立ち上がりも控えめな設計になっているため、あぐらがとてもかきやすいのが、個人的に好印象でした。
4方向ランバーサポートの実力

Master Rex のランバーサポートは、メーカー仕様で「4方向調整式ランバーサポート」が採用されています。
これは 上下・前後の押し出し量を細かく調整できるタイプで、背もたれと一体化した内蔵式ランバーとしてはかなり使いやすい構造。
背中とのフィット感はかなり良好で、ヘッドレストを外すと、背もたれ全体との一体感がさらに高まり、
より自然なフィット感で座れる印象でした

右側のダイヤルで押し出し量を、左側のダイヤルで上下位置を調整できます。
見た目もスッキリしていて、長時間作業の姿勢維持にも向いていますし、座るたびにクッションの位置を微調整する必要がないのも、背もたれ内蔵型ランバーサポートの良さだったりします。

しっかり支えるというよりは、腰のラインに自然と沿うようなサポート感
とはいえ、4方向調整式ランバーサポートは腰のカーブに沿って細かく調整できて便利な反面、
“グッと腰を強く押し出される感覚が好きな人”にはやや物足りなく感じるかもしれません。
そのため、純正アクセサリーとして座面と同色のランバーサポートクッションが別売りで用意されていると、さらに使い勝手が広がるように思いました。
クッション性に優れたヘッドレスト構造

Master Rexのヘッドレストは、ゴムバンドで背もたれに直接固定するタイプになっています。

表面にはベルベットのような柔らかいファブリック素材が使われていて、触れた瞬間の“ふわっとした優しさ”が首まわりに伝わってくるのが好印象。
サイズもしっかりしているので、首に当てたときに頸椎をほどよく支えてくれて、長時間のデスクワークでも首がラクになります。
ただ、このヘッドレストまわりについては 少し気になった部分もあった ので、
そのあたりは後半の「気になった点」で詳しく書いていきますね。
座面高さと足つき性をチェック

身長164cm 座面高が最も低い場合

身長164cm 座面高が最も高い場合
Master Rexの足つき性ですが、身長164cmの私の場合、座面を一番低くすると“かかとまでしっかり床に着く”ため、とても安定して座れます。
本モデルは推奨身長が155〜180cmと幅広く、日本人の体形に合わせて座面高も45〜54cmと低めに設定されています。
海外メーカーのチェアでは、Sサイズでも身長160cm前後だと足つきがギリギリになることがありますが、Master Rexは“小柄な体格をしっかり意識して設計されている”印象を受けました。

身長154cm 座面高が最も低い場合

身長154cm 足置き(フットレスト)使用時
ただ、推奨身長の下限ぎりぎり(155cm前後)になると、深く腰を立てて座った場合は“かかとがわずかに浮く可能性”があります。
この場合は、足置きを併用すると安心して座れます。
シーンに合わせて調整できるアームレスト

アームレストが最も低い位置 64.5cm

アームレストが最も高い位置 79cm
Master Rexのアームレストは、アルミ製4Dアームレストを採用しており、高さ・角度の調整ができて、シーンごとに使い分けられるのがかなり便利です。
操作音も金属らしいカチッとしたフィーリングが高級感があって◎。
高さは、64.5cm ~ 79cmで調節可能。

前後・左右を自分の体格に合わせると、自分好みの肘の角度が作れます。

外向き

センター

内向き
アームレストの角度は外向き・センター・内向きに調節可能。
着座姿勢を変えてあぐらをかきたい時は、アームレストを“逆ハの字”に開くと座面が広く使えるので、座面のフラットな形状と相まって、あぐらとの相性もかなりよいと感じました。

タイピング時は肘を90°に保ちやすいので、手首への負担をしっかり軽減。
アームレストの機能性については10万円クラスの高級ゲーミングチェアと同様の機能性がもたせてあり、自分の作業姿勢に柔軟に対応してくれます。
メリハリのつくリクライニング機能

Master Rexのリクライニング角度は95°〜165°とかなり広めで、作業の合間に体を預けてリラックスするには十分な可動域があります。

さらに、座面左のレバーを使えば最大15°のロッキング機能にも対応。
任意の角度でしっかり固定できるので、
リクライニングとロッキングを組み合わせると、かなりゆったりとした姿勢が取れます。
脚を伸ばせると、ここまで快適になる

Master Rex の大きな強みが、標準で“収納式オットマン”を搭載していることです。
実際に使ってみると、座面にかかっていた荷重が脚へと自然に逃げていき、体の力がふっと抜けるような心地よさがありました。
これは、使ってみると驚くほど快適です。

瞬時に気分の切り替えができるのがいい
さらに、別体式オットマンと違って、Master Rex は リクライニング × ロッキングの動きに合わせて脚をまっすぐ伸ばせるのが大きなメリット。
ロッキングして、脚をグッと伸ばして預ける姿勢が取れるため、作業で疲れた合間にやるとめちゃくちゃ気持ちいい。
そして収納式なので、必要なときだけサッと引き出して使え、使わないときは座面下に収まってスペースを取らないのも嬉しいポイントです。
ヘッドレストの反発力が少し強め(気になった点)

Master Rexで、惜しいと感じたのは、ヘッドレストの反発力です。
背もたれや座面のクッションは、体重が乗るとじわっと受け止めてくれるタイプ”で、このバランスが非常に良いのですが、ヘッドレストだけやや反発力が強めに感じました。
そのため、座面・背もたれとのクッションのチューニングがもう少し近いと、座ったときの一体感がさらに高まると思います。
Master Rex が特に向いている人
Master Rex は、長時間のデスクワークやゲームで体が疲れやすい人にとても向いており、4方向ランバーサポートやモールドウレタン座面によって腰・背中・肩への負担を大きく軽減してくれます。
さらに、165°リクライニング × 収納式オットマンにより、作業モードから仮眠・動画鑑賞といった休憩モードへの切り替えが数秒でできるため、在宅ワーカーや「同じ場所で集中と休憩を切り替えたい人」に最適。
デザインも派手さを抑えた上質で大人っぽい雰囲気のため、リビング・書斎・ワークスペースなどどんな部屋にも馴染みます。
素材は、高級感のある Ultraflex PUレザーと通気性に優れた W/Rファブリックから選べ、蒸れにくさや耐久性・触り心地にこだわりたい人でも満足できる仕上がり。
構造も強化スチールフレーム、Class 4 ガスシリンダー、アルミ合金ベースと非常にタフで、5年以上の長期使用を前提にした作りです。
保証も手厚く、2年間限定保証も付属し、日本国内のカスタマーサポートで問い合わせできる安心感も大きな魅力と言えます。
まとめ
今回じっくり使い込んでみて感じたのは、Master Rexが “ただのゲーミングチェア”ではなく、長時間作業と休憩の両方をしっかりカバーできる“ハイブリッドチェア” だということです。
落ち着いたデザインで部屋に馴染みやすく、座り心地はワークにもリラックスにも対応。
内蔵式ランバーサポートの密着感、コールドフォーム座面の安定感、165°リクライニング×収納式オットマンの快適さ…。
一つひとつが丁寧につくられていて、長く使える椅子としての完成度が非常に高いと感じました。
特に、
- 長時間のデスクワーク
- あぐら姿勢
- ゲーム → 仮眠 → 作業の切り替え
- インテリアに馴染む“大人デザイン”が好き
こういった人には相性バツグンのモデルです。
ヘッドレストに少し気になる点はありましたが、それを踏まえても全体の完成度はかなり高く、
「1台で長時間作業も休憩もこなしたい」人に自信を持っておすすめできるチェア だと思います。


