こんにちは!
りくぴいです。@rikupii_gadget
今回レビューするのは、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) 。
全世界で600万台以上の販売記録をもつ『Anker PowerCore 10000』の後継モデルで、性能を大幅にアップデートさせた次世代モデルです。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)の特長は10,000mAhの容量はそのままとしながらもさらに薄く、充電機能の強化が図られています。
- 最大出力22.5Wでデバイスへの充電が早い
- 最大入力20Wでモバイルバッテリー本体の充電が前モデルと比較して約2倍
- 最大3台同時充電
私が実際に使ってみて感じたことは、充電がスピーディーで使いやすく持ち運びしやすくなったこと。
スマホ・タブレットなどのデバイスの充電が短時間行えるので「スキマ時間のチョイ差し充電」にも十分に対応可能です。
また、最大入力20Wは前モデルの2倍のスペックが与えられており、モバイルバッテリー本体の給電も約4時間30分で行えるのも大きな進化点といえます。
嬉しいポイントは持ち歩きに便利なUSB-Cケーブルストラップを同梱。
USB-Cのデバイスであれば外出時に充電ケーブルを持ち運ばなくても、充電できるのは非常に便利です。
価格については高機能・高出力化しながらも3,490円と、前モデルの500円アップに抑えてあるあたり、戦略的な価格設定と感じます。
今回はAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)を、前モデルAnker PowerCore 10000の実機と比較しながら、『どう進化してどのくらい使いやすくなったのか』を徹底的にレビューします。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) 詳細
モデル名 | Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) | Anker PowerCore 10000 |
---|---|---|
バッテリー容量 | 10,000mAh | 10,000mAh |
カラー | ブラック ホワイト パープル ※ホワイト・パープルは順次発売 | ブラック ホワイト ブルー レッド |
サイズ | 114×71 ×16mm | 92×60×22mm |
重量 | 200g | 180g |
入力 | USB-C 5V = 3A 9V = 2.22A (最大 20W) | Micro USB (最大10W) |
出力 | USB-C 5V = 3A 9V = 2.22A 10V = 2.25A (最大22.5W) USB-A 5V = 3A 9V = 2A 10V = 2.25A (最大 22.5W) ※USB-Aポート / USB-Cポートの 22.5W出力はHuawei機器のみ対応 | USB-A (最大12W) |
PD充電 | × | × |
同時充電 | 3台 | × |
パススルー充電 | × | × |
価格 | 3,490円 | 2,990円 |
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は性能・機能性を向上させながら、前モデル比で500円アップの価格に抑えてあります。
理由は以下の2つです。
- PD非対応
- パススルー充電不可
USB-Aポート / USB-Cポートの22.5W出力はHuawei機器のみの対応かつ、PD非対応なので上位機種のようにPD対応デバイスに最速で充電するには不向きだと感じました。
また、パススルーについても対応していません(実機で確認済)。
価格を考えると致し方ない部分なものの、充電出力は向上しているほか、3台同時充電も可能になっています。
低価格で汎用性のあるモバイルバッテリーに進化しているのは間違いありません。
最速で充電できるPD対応モデル
Ankerのモバイルバッテリーはさまざまなモデルがあります。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は多モデルのなかで、『機能性・価格』について、しっかりとすみわけができている証拠だといえます。
Anker PowerCore 10000との比較

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は前モデルより大幅進化しています。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)進化ポイント!
- 世界最薄クラスの16mmの厚さ
- パワーアップした充電機能
- ユーザーライクな使い勝手
以下で、前モデルAnker PowerCore 10000と実機を比較しながら、詳しく解説します。
薄くなった外観

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)のサイズは、約114(幅) x 71 (奥行)x 16mm(高さ)。
前モデルのAnker PowerCore 10000のサイズが、約92 (幅) x 60 (奥行)x 22mm(高さ)です。

サイズに関して言えば、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は前モデルに対して、幅は22mm、奥行きは11mm増加していますが、6mmほど薄くなっています。
幅・奥行きが広くなった理由は、モバイルバッテリー内部の電池レイアウト変更とともに、残量表示ディスプレイが本体前面に搭載されたことです。

写真で見るとディスプレイ分、幅が広くなっているのが分かります。

また、前モデルでは本体横に設置された残量確認ボタンをディスプレイの横に配置しています。
奥行きは増えてしまうものの、視認性・操作性の向上につなげています。

スペックだけでみると幅・奥行きは増加していますが、本体が薄く手の収まり感がよいもの。
手に伝わる薄さが、コンパクト感をしっかり伝えてくれています。
パワーアップした充電機能

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)の最大出力は22.5Wです。
わずかな時間でもしっかり充電できるため、昼休みなどのスキマ時間でも非常に便利でした。

モバイルバッテリー本体に給電する最大入力は20Wです。
前モデルが最大入力10Wなので、モバイルバッテリー本体への充電も約半分。
20W以上の充電器を使用すれば、およそ4時間30分でモバイルバッテリー本体の充電は完了します。

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)は、ポート3台同時充電が可能。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)ポートは3つ
- USB-C 入力/出力
- USB-C 入力/出力
- USB-A 出力のみ
複数ポート使用時の合計出力はMAX 15Wと出力が抑えられるものの、持っているデバイスを同時に充電できます。
前モデルはUSB-Aポートが1つだったことを考えると、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)の利便性は大幅に向上しています。
ユーザーライクな使い勝手

前モデルは25%刻みの4つのLEDインジゲーター表示でした。
ユーザビリティの大幅なアップデートとして残量表示ディスプレイが搭載されています。
『バッテリー残量を具体的な数値で把握できる』ため、万が一のモバイルバッテリーの充電忘れも未然に防いでくれます。

また、本体にはストラップホールが設けられています。
同梱されているストラップはUSB-Cケーブルとなっているため、外出時にはUSB-Cケーブルを別途持っていく必要がありません。
外出時は少しでも荷物を減らしたいものですから、非常に便利だと感じました。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) レビュー

ここからは、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)を実際に使ってよかった点・気になった点を含めて詳しくレビューしていきます。
付属品

付属品はストラップがUSB-Cケーブルを兼ねているということもあり、非常にシンプル。
説明書については世界販売モデルだけあって多国語で記載されているため、字が小さく読みづらいと感じました。
Anker公式サイト内の説明書は日本語専用マニュアルかつイラスト入りで非常に分かりやすいです。
サイズ

先述した前モデルのAnker PowerCore 10000と比較した場合、幅と奥行きは少し大きくなってしまったものの、iPhoneと並べてみるとしっかりとコンパクトさを保っています。

厚さは約16mm。
薄さに特化したモバイルバッテリーには及ばないものの、薄いため手のひらに納めやすいです。

重量はストラップ込みの実測で215g。
缶コーヒーと同等の重さで、軽すぎず重すぎずといった印象です。
一般的なモバイルバッテリーの場合、内部電池のレイアウト変更により『薄く大きくする』もしくは『厚くコンパクトにする』の二択です。
同じ価格帯・容量のモバイルバッテリーと比較してみると、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)のサイズはちょうど中間であり、大きさ・重量のバランスが高いといえます。
容量

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)の容量は10,000mAh。
スマホだとおよそ2回分の充電容量です。
Galaxy Z Flip5を0%からフル充電したときの、インジゲーター表示は45%でした。
ただし、機種によりバッテリー容量が異なる点や気温などの充電環境なども考慮すると、一概にはいえない部分があります。
スマホをフル充電してもまだ余力があるため、1泊程度の旅行・出張などではモバイルバッテリー本体の充電も必要ないため安心でした。
ストラップ

同梱されているケーブルストラップはUSB-Cケーブルです
ケーブルは10,000回の折り曲げに対応で耐久性については文句ありません。
コシのある硬さを感じるものの、シリコン素材のため肌触りはやさしいものです。
外出時に充電ケーブルを持っていく必要がないので便利。

ケーブルの抜けが心配でしたがしっかりとロックがされています。
爪が破損しない限りは抜けによる落下は心配ないでしょう。
同梱のケーブルについては、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)の専用品です。
残量表示ディスプレイ

バッテリー容量確認は残量表示ディスプレイで行います。

『7セグ』と呼ばれる表示装置が搭載されており、液晶ディスプレイのような繊細な表示はできないものの、サイズも大きく明るいので視認性はバツグンです。

視認性がよいので明るい場所でも残量が見やすい
7セグ表示装置は安価なので本体価格を抑えることが可能です。
また、省エネなのでモバイルバッテリー自体の電力消費を抑えるメリットも持ち合わせています。
充電ポート


充電ポートは3つです。
- USB-C 入出力専用
- USB-C 入出力専用
- USB-A 出力専用
前モデルを給電する場合、USB Micro-Bのみ対応していましたが、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)ではUSB-Cのみとなっています。
USB-Cポートが2つあるものの、どちらに差し込んだ場合でもモバイルバッテリー本体に給電する仕様。
Anker Power Bank(10000mAh, 30W)などの上位機種と同様に『給電ポートを探す』ことなく、スムーズに給電が行えます。
充電速度


デバイスに充電をおこなう最大出力はカタログ値で22.5Wです。
充電出力を計測すると14.7W。
22.5Wには届かないものの、PD非対応を考えると実用的な数値といえます。
実測で10W以上充電出力があれば、スキマ時間でのチョイ差し充電にも対応できるため非常に便利です。
3台同時充電は複数ポート使用時の合計出力は最大15Wに制限されているものの、スマホ2台に加えてイヤホン・腕時計などの小型機器の充電であればしっかりとまかなえます。


残量確認ボタンを2回押しすると『低電力モード』に切り替わります。
イヤホン・腕時計などの電池容量が少ない機器を充電する際に最適なモードです。



通常モードでも充電は可能です
デザイン


外観はシンプルです。
サイドには斜め模様が入っており、価格以上の質感を持たせるように工夫されています。
表面はややざらつきのあるツヤ無しのマットブラック。
プラスチックの安っぽさは感じるものの、すこし雑に扱っても指紋や汚れが非常に目立ちにくいのがメリットです。


全体の質感でいえば、上位機種のAnker Power Bank(10000mAh, 30Wには一歩及ばない部分がありますが、価格を考えると妥当です。
『日常での扱いやすさ』が際立つモデルといえます。
まとめ
今回、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)を使って感じたことは、前モデルより正常進化している点です。
- 最大出力22.5Wでスマホの充電が早い
- 最大入力20Wでモバイルバッテリー本体の充電が前モデルと比較して約2倍
- 最大3台同時充電
- 残量表示ディスプレイ
- USB-Cケーブル兼用ストラップ付属
充電機能がアップデートされているほか、残量表示ディスプレイ・USB-Cケーブル兼用ストラップなどの使い勝手が大きく向上しており、ユーザーファーストなモデルといっても過言ではないでしょう。
価格については3,490円で非常にリーズナブル。
残量表示ディスプレイに液晶パネルではなく、より安価な7セグ表示器を使用するなどコストダウンを感じる部分もあります。
しかしながら結果的に視認性・明るさともに申し分なく非常に見やすいものになりました。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)はリーズナブルな価格でも、安全安心なモバイルバッテリーを求める方にオススメのモバイルバッテリーと感じます。





