こんにちは!
りくぴいです。@rikupii_gadget
今回レビューするのは、2020年4月11日に発売したAKRacing Pro-X V2です。
AKRacing ゲーミングチェアの特長はエルゴノミクス設計をベースに各パーツに高品質・高耐久パーツを使用していること。
全モデルにおいて、長期間にわたり快適な座り心地を味わえるとともに、高い耐久性を誇っています。
AKRacing Pro-X V2の特長は座り心地に特化したハイグレードモデル。
Nitro V2などの従来のモデルと比較して大型フレームを採用することで、どのような体格の方でもゆったりと過ごせます。
また、専用設計ウレタンフォームの座面・背もたれは耐圧分散に長けており、他にはないふかふかの座り心地を味わえるのもAKRacing Pro-X V2ならではのメリットです。
当記事では、4年使用したAKRacing Pro-X V2の評価を含めたレビューです。
長期にわたる使用感も詳しく説明しますので、最後まで見ていただけると幸いです。
AKRacingについて
AKRacing(エーケーレーシング)は、揚州奥凱カー用品有限公司(扬州奥凯汽车用品有限公司)が展開するゲーミングチェアのブランドです。
もともとはレーシングシートの開発・製造を起源に持ち、欧州・日本の自動車メーカーに高品質な自動車用シートを供給。2005年にチェアブランドを確立し、プロ大会でも使用されるなど、実力はゲーミングチェアカテゴリーでは世界的に有名です。
日本においては、テックウインド株式会社が代理店としてAKRacing商品を取り扱っています。
AKRacing Pro-X V2 詳細
AKRacing公式サイトより引用
モデル | Pro-X V2 |
---|---|
色 | グレイ ホワイト オレンジ レッド ブルー |
椅子の高さ | 127~134cm |
座面幅 | 39cm |
座面奥行 | 55cm |
座面厚さ | 13cm |
座面高さの調整幅 | 32~39cm |
アームレスト高さ | 28~35cm |
背もたれ高さ | 95cm |
荷重制限 | 150kg |
正味重量 | 25kg |
総重量 | 28kg |
箱の寸法 | 88×70×41cm |
価格 | Amazonで価格をチェック |
AKRacingゲーミングチェアの高クオリティー・高耐久性は各モデル共通で、各モデルごとにサイズや機能性に違いをもたせています。
AKRacing Pro-X V2の特長は以下の3点です。
- Pro-X V2専用設計メタルフレーム
- 13cmの座面厚の高反発ウレタンフォームクッション
- 4Dアジャスタブルアームレスト
Pro-X V2は、座り心地のよさ・アームレスト調整による快適性を追求したハイエンドモデル。
Nitro V2・Wolf等と異なる部分として、Pro-X V2は大型の専用形状メタルフレームを採用していることです。
座面・背もたれにも専用設計のウレタンフォームを使用して、身体にかかる耐圧を分散をして疲労感を減らす工夫も施されています。
また、4Dアジャスタブルアームレストは高さ・前後・左右・および回転による調整が可能で、限りなく自分の理想の作業姿勢がとれるのもメリット。
Pro-X V2は他モデルにはない、『機能的かつ包まれるようなやさしい座り心地を徹底的に追求したモデル』といえます。
AKRacing Pro-X V2の組み立て方
AKRacingゲーミングチェアの組み立ては他メーカーと比較してもかなりカンタンです。
Secretlab・Andaseatに採用されている背もたれ固定レールやマグネットカバーシステムはないものの、アームレストが座面に組み込まれています。
組み立てにかかる手間がすくないので、必然的に組み立てのしやすさにつながるわけです。
軍手・工具がついているのも嬉しい
ただし、製造時の組み立てにかかるコストは商品価格に反映されます。
AKRacingチェアが格安メーカーチェアより高価になるのは、開発費・素材の違い・耐久試験費のほかに組み立てに費用がかかっているためです。
以下で詳しいAKRacingゲーミングチェアの組み立て方が読めます。
4年使用後の耐久性を検証
AKRacing Pro-X V2を4年間使用しての評価としては、全体的に非常に良好な状態を保っていること。
使用条件
- リビングで使用
- 12歳の息子が毎日3時間使用
- 妻がドラマ視聴で毎日1時間使用
以下で詳しく説明します。
張地の状態
張地の状態は若干ヨレが見受けられるものの、PUレザーが剥げるなどの劣化はありませんでした。
張地の硬さについても新品時と概ね変わることなく、やわらかい感触はそのままです。
Pro-X V2の張地には10年使用相当のテストをクリアした『高耐久PUレザー』を使用。
子どもは汗をかきやすく、PUレザーにとっては決してよい環境ではないものの、張地の耐久性が高いため、良好な状態を保っているといえます。
張地を良好な状態で保つには定期的なメンテナンスが欠かせません。
Pro-X V2のメンテナンス
水ぶきでもかまいませんが、私は2度拭き不要で時短につながるクリーナーでのメンテナンスを週1回を目安で行っています。
汚れ・汗を長期間放置すると張地の劣化につながるのでメンテナンスは大事
座面のヘタリ具合
座面がヘタってくると反発力がなくなるため、着座時に体重分散ができずに太もも・お尻が痛くなりやすいです。
クッションのヘタリ加減については、体重・座りグセなどの個人差を考慮する必要があるものの、クッション性は変わっていないと感じました。
Pro-X V2はクッションに高反発ウレタンフォームを使用しています。
ウレタンフォームの形状維持力が高いため、長期間の使用でもヘタリにくく座り心地が維持できます。
座った時のサイズ感
AKRacing Pro-X V2は160cm未満の身長だと、足がピッタリと床につきにくいものの、低身長であっても工夫することで快適に使用可能です。
以下で実際に座って足つき性を評価していきます。
『 164cm男性』
座面を最も下げた状態
座面を最も上げた状態
私の身長は164cmと比較的小柄な体型です。
座面を最も下げた状態では、かかとまでしっかりと床についていますが、高さを上げると床にかかとが着かなくなります。
厚みのある座面・長い座面は荷重分散に優れており、長時間にわたり快適に座れる反面、足つき性が悪くなります。
低身長であっても足置き(フットレスト)を使用することで、快適に使用できます。
大きな座面とサイドの張り出しが少ないため、あぐらもかきやすいです。
Pro-X V2は他モデルと比較して座面サイドの張り出しも控えめで、あぐらのしやすさにつながっています。
『153cm女性』
座面を最も下げた状態
座面を最も上げた状態
153cmの身長では座面高が低くてコンパクトなゲーミングチェアを選ばない限り、床にピッタリとつくことは難しいでしょう。
Pro-X V2も例外なく、かかとが床についていない状態です。
この場合でも、足置き(フットレスト)を使用することで『床に足がつかなくて不安定』という問題は解決することがわかりました。
やわらかい座面であぐらを組むと脚が非常にラクなため、Pro-X V2とあぐらの相性はバツグンとのこと。
あぐらをかく場合はアームレストをもっとも高い位置にすることで、ひざ周りのスペースをさらに広くできます。
AKRacing Pro-X V2 レビュー
AKRacing Pro-X V2のデザインは『ゲーミングチェアの基準』といえるような、スポーティーな外観が特徴となっています。
価格は64,230円と高耐久PUレザー・4Dアジャスタブルアームレストを採用しながらも、10万円前後の高級ゲーミングチェアよりリーズナブルな価格設定といえます。
各箇所について詳しく説明します。
座り心地
AKRacing Pro-X V2の座り心地は、ゲーミングチェアのなかでも、屈指の『やわらかさと作業性のよさを両立している』ものです。
AKRacing Pro-X V2の座り心地のよさのヒミツ
- Pro-X V2専用設計メタルフレーム
- 13cmの極厚座面
- 反発力のあるウレタンフォーム
座った瞬間に、身体がジワリとゆっくり沈み込んでいく感触がPro-X V2独特なもの。
13cm座面の沈み込みストロークがたっぷりあるため、おしり・太ももにあたる荷重分散に長けています。
身体に当たる部分の当たりがやわらかく長時間座っても疲れにくいです。
また、リーズナブルブランドのチェアと大きく違う点として、ウレタンフォーム自体が高密度で反発力が高いこと。
適度に反発力があるため作業姿勢も維持しやすく、ウレタンフォーム自体がヘタリにくいので長期にわたって新品時と同じ座り心地が味わえるんですね。
ゲーミングチェアの劣化は『PUレザー』のはがれに目が行きがちなものの、座面クッションも同じように劣化します。
AKRacing Pro-X V2は、快適な座り心地と高い耐久性を兼ね備えているゲーミングチェアだといえます。
背もたれのホールド感
AKRacing Pro-X V2の背もたれは、サイドウイングの張り出しが強め。
スポーツカーのバケットシートを彷彿とさせるスポーティーさが特徴です。
肩周りまでしっかり包み込んでくれる安心感で『ゲーミングチェアはこうでないと』と思ってしまうほど。
背もたれは人間工学に基づいた立体設計により、自然と背すじのカーブに沿うようになっています。
頭に向かって背もたれが立ち上がる形状で、自然とあごを引く『作業に適した』姿勢が取りやすいです。
リクライニング
AKRacing Pro-X V2のリクライニング角度は180°でフラットになるため、仮眠というより普通に寝れます。
オットマンがあると足がラクに預けられるのでさらに快適です(小型スツールでも代用可能)。
リクライニング調整角度が145°~165°のゲーミングチェアが多いなか、180°のフルフラットが可能なのは基本設計のよさ・剛性が高いため。
フルフラットにした場合でも、不安定になることなくしっかり体重を預けられるので安心です。
座面の高さ調整
座面の高さは、45cm〜52cmで調節可能です。
座面高さ調節レバーは座面の右後ろに配置されています。
右手を伸ばすと自然な位置にあるので操作性も良好でした。
高さ調整レバーはロッキングレバーも兼ねています。
ロッキング解除をすると座面の角度が最大12°傾きます。
角度の固定はできないものの、後傾姿勢でリラックスできるため休憩時などの気分転換になります。
ヘッドレスト
AKRacing Pro-X V2のヘッドレストは小ぶりながらも、コシのある硬さが好印象で首への当たり感がしっかりしています。
ヘッドレストの固定についてはゴムバンド固定。
マグネット固定と比較すると先進性では劣るものの、バンド固定方法で位置が変えられるため、機能性は満たしています。
チェアと同じく高耐久レザー素材のため、メンテナンスしやすいです。
ヘッドレストは素肌が直接触れる部分ですので、こまめにメンテナンスできるのは衛生的といえます。
ランバーサポート
ランバーサポートについては大判サイズ。
腰椎カーブに沿って優しくサポートしてくれるため、意識することなく腰を立てた姿勢を維持してくれます。
4Dアームレスト
AKRacing Pro-X V2のアームレストは高さ・前後・左右・角度調整可能な4Dアジャスタブルアームレストを採用。
高さ調整のみのアームレストと比較すると製品価格は高くなるものの、個々の腕の置き方に合わせられるため、作業効率が圧倒的によくなるのがメリットです。
アームレストを以下で詳しく説明します。
高さ調整
高さ調整は6段階、17cm調整できます。
前後調整
前後調整は7段階、7cm調整可能。
調整幅が広いためデスクワーク時・リラックス時で思い切った位置変更ができます。
左右調整
左右調整については座面裏のボルトにて±2.5cm調整が可能です。
アームレスト上で調整できるタイプに比べると機能的には劣ります。
ただ、最初に自分のに合った幅で決めてしまうと調整の頻度は低いと感じました。
角度調整
角度調整については、外向き・センター・内向きの3段階で調節できます。
ゲーム時など腕の角度が自分の好みに設定できるため、長時間のプレイでも疲れにくいのがメリットです。
脚部(キャスター)
AKRacing Pro-X V2のレッグフレームはスチール製です。
曲げやねじりに対する剛性が高く、素材自体が硬いため傷や凹みに強いという特性を持ち合わせています。
樹脂製のレッグフレームと比較すると重量はかさみますが、リクライニング・ロッキング時の安定性にもつながるんですね。
保証・品質
格安ゲーミングチェアが有名ブランドメーカーに及ばない部分が『耐久性』です。
AKRacing Pro-X V2は『高耐久のPUレザー』と『ふかふかの座り心地』がアイデンティティー。
耐久性については正式な試験機関でのテストをクリアしています。
- PUレザー 高温多湿環境下での耐久性試験で5年相当
- 座面・背もたれ耐久性試験 50,000回
- クッション部繰り返し衝撃試験 8,000回
- クッション性のへたり試験 4,000回
購入してから座面の表皮にシワがあるものの、PUレザーの剥がれや座り心地の変化などは今のところありません。
4年経過しても新品当時と同じ状態で使えるのは嬉しいもの。
ゴムバンドは素材の特性上、使用年数とともに劣化してたるんでくるものです。
AKRacing Pro-X V2に使用されているヘッドレスト・ランバーサポートのゴムバンドについても、テンションを保っており正直驚いた部分。
チェア本体だけではなく、付属品パーツにおいても長期にわたって快適に使用できることがわかりました。
AKRacing Pro-X V2はどこで買える?
- AKRacing公式Amazonストア
- 実店舗(家電量販店・パソコンショップなど)
AKRacingゲーミングチェアは試座可能な実店舗が多数あります。
購入前に近くのお店で試座してみるのもオススメです。
最新情報・セール情報などはAKRacing公式X(旧Twitter)から確認できます。
まとめ
今回は、AKRacing Pro-X V2を実際に4年使ってみて、張地・座面クッションの劣化具合を検証するとともに、あらためて各所のレビューを行いました。
Nitro V2・Premiumにもない座り心地は、Pro-X V2ならではのものといえます。
他のゲーミングチェアと違う部分は以下の2点。
- Pro-X V2専用設計メタルフレーム
- 13cmの座面厚の高反発ウレタンフォームクッション
座面のサイズが大きいためあぐらをかきやすいですし、180°リクライニング機能により仮眠をとるのにも適しています。
なにより、包み込むような適度な沈み込みとクッションの反発力が絶妙で長時間の着座が非常にラクです。
ここ最近、硬めの座り心地のチェアに座る機会が多かったものの、あらためてPro-X V2に座ってみると『包み込むようなやわらかい座り心地』のよさにあらためて感動しました。